読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ボーイズラブゲーム 攻略&レビュー

過去サイトの復刻版(2000年~2009年まで)

レビュー◆花陰-堕ちた蜜華-

タイトル 花陰-堕ちた蜜華-
発売日 2009/10/23
私的ランク ★★★★
制作元 Vivid Color
ジャンル 遊郭物レトロ浪漫ADV
定価 ¥7,800(税込¥8,190)
対応 Windows2000/XP/Viata
年齢制限 18禁
ボイス
大石けいぞう
犬野忠輔
堀畑靖
平井達矢
先割れスプーン
森川智之
緑川光
(桐島伊織)
(獅子尾豪)
(一之瀬聖)
(ヒュー・グレン)
(桐島冬吾)
(東條巽)
(朱璃)
※声優名一覧は→コチラ
攻略 攻略ページは → 【コチラ】
内容 前作『花町物語』より七年の時が過ぎた明示十九年、秋。

主人公の桐島伊織は、花町でも評判の「華菱」に陰間として身を置いていた。
元は士族の出身だが父親の代で多額の借金を負い、母を守るため陰間となる道を選ぶ。
客に対しても無愛想な伊織に「華菱」の主人、東條巽は手を焼いていた。
いくら堕ちても誇りだけは失わない……そう、強い信念を持っている伊織。

そんなある日、伊織は見世先に現れた一人の学生に視線を奪われる。
その先にいたのは、以前まで恋仲であった長瀬和臣だった。
二人の視線が絡み合い、伊織は動揺し心揺さぶられる。

この再会をきっかけに廻りはじめる悲しい運命。
陰間茶屋「華菱」へと集まる様々な男たちと出会い、伊織は何を思いどんな道を選ぶのか…。

シナリオ :十掛ありい
原画 タカツキノボル
システム

機能
・テキストのスキップ:あり(既読判別:可)
・読み直し機能:あり(音声リプレイ:可)
・CG鑑賞モード:あり(84枚)←パーツ替えを含むと192枚(単なるアップ除く)
・シーン鑑賞モード:あり(32シーン)
・BGM鑑賞モード:あり(19曲)
セーブポイント:100+1(クイックセーブ)
・END:25

・右クリックリターン:可
・マウススクロール:有効
レビュー

感想
絵は文句なしに綺麗。
意外と普通に楽しめました。VividColor謹製ということを気にしなくてもいい作品。
システム退化してたり長かったりでなかなかプレイに集中できなかったけど。
今までのVividColor作品の中では一番シナリオがちゃんとしてるかと。
旧作の花町物語より主人公が大人なのが良いです。

でも、予想外な脇カプが出てくるのでびびります。
まさかBLで寝とられを見るとは思わなかった…。
寝とられ嫌いな方、受けの女性的行動に拒否反応出る方はご注意を。
まあ、遊郭モノなので…。

総プレイ時間はボイスをある程度聞いてる状態で、30時間超。
攻略時間(スキップ長い…、選択肢意味不明…)が多少入っているので、攻略見ながらならもっと短いかな。
突っ込み部分はままあれど、一定以上のレベルを持つ良作でした。★4つ。

■シナリオ
前述のとおり、意外とまとも。
最初はシナリオが怖いのもあってなかなかプレイする気になれず、OPちょい前まで進めたあと5時間近く放置プレイ。(放置中はプレイ時間に含まず)
面倒になったら音声キャンセルで進めるようにしてからは、比較的さくさく進むようになりました。

パターン化された共通シナリオがあるので展開が似通っていますが、個別シナリオの方が長いのでそこまで気になりません。
ただ、END毎に設定が異なるルートがあるのはちょっと…。
ENDまでの「過程」で、心情の違いや身体状態の違い(事故での怪我とか)が起きるのは理解できます。
でも、実は不治の病だったとか、END分岐前から借金してたとかとか、昔から○○に片思いしてたとか…。
しかもENDが終わってみれば、その設定は本当に必要だったの?というのもあったし。
ダメな男で終わらせればいいじゃないか。
しかし、片思い設定だけはやめてほしかった。
もしかして本気で片思いの相手が向こうなんじゃないかと思ってしまう。
条件にあわないので違うんでしょうが、ホント旧作主人公が不憫すぎて…。

主人公の伊織は当初の予想と違い、意外としっかりしているプライド高い子でしたが、ところどころになよなよした面も。
先輩がらみは特に思い詰めた女っぽかったなぁ。

あまり印象に残ったルートがないかも。
印象に残っているシーンとすれば、帝大~土手の豪とヒューでしょうか。
あのシーンの豪とヒューはかなり好き。
豪ベストENDでの伊織と豪の掛け合いなんかも好みでした。「ねぇよ」がかわいい(笑)

ヒューベストENDはあれ、いつの間に…?という感じで、聖ベストENDはその後は…?という感じでした。冬吾ももう少し後の話まで見たかった。
実のところ、一番気に入ったENDはまさかの「巽×朱璃」だったりします。なんか感慨深くて…。変貌っぷりが怖い(笑)

あ、蒼が予想外にかわいかった。びっくりだ。あのままENDがあっても良かったけど、さすがに作らなかったんだなぁ。

選択肢の多さと意味不明さは相変わらず。めんどくさい…。
しかも、システム退化してて前の選択肢に戻る機能なくなってるし。
オール既読スキップ使っても序盤から最後の方に行くまで15分くらいかかる長さ。
通常プレイ中はそこまで気になりませんが、攻略の検証中が一番時間を感じます。長い。

キャラ別プレイ日記→冬吾ヒュー


■原画・CG
相変わらず超綺麗。
販促イラスト等を見て、塗りがダメかも…と思っていましたが、予想と異なりまったく問題なし。
もっとベタベタした感じになるかと思ってたので。

Hシーンが大量に発生しますが、頑張って構図変えてるなぁという印象。
なかなかすごい。
全体的なクオリティがほぼ均一なのにも驚き。たまにタッチが違う感じのもありますが、気にならない程度でした。

立ち絵もよく動いてましたが、せっかくそのルート専用の立ち絵用意したにも関わらず、シナリオと相違があるのはイタい。もったいないですよ。

一番好きなCGあげるとしたら泣いてる冬吾のCGかな。バッドENDだけど。あと、朱璃のキスシーンやヒューベストENDのCGもかわいい。
醜い親父はCGいらないです…。
花町物語を久々に起ち上げてみましたが、今作の花陰の方が絵的にも質的にも綺麗ですね。
うーん、思い出補正って怖い。今見ると花町のCGも十分ツヤテカしてる…。


■サウンド・ボイス
吹いた。あのカタカナ語だけは何とかしてくれ。エセべらんめぇ口調だけならまだしも…。
そういえば普通のしゃべりになってるなぁと思っているところに、何度妙な訛りが出てきたことか。
すごく真面目に告白シーン見てたのに、笑いが止まらなくなってしまったり。

声優さんは相変わらず豪華で安定しています。
巽の声が好きだなー。
伊織がぶり系じゃないのは好印象。
朱璃が大人っぽくなってて良かった。やっぱぶり系でさえなければ、緑川さんはいいんだなぁ、と。
まあ、Hシーンは若干旧作を思い出させられましたが。
(内容のねちっこさも含めて)

ボーカル曲がなぁ…。正直好みじゃない。タイトルメニューで強制的に流れるのもかなり嫌。
ビブラート微妙にかけながら消え行く語尾に、気が抜けそうになります。
無理に男性ボーカル使わなくてもいいと思う。

BGMはあまり印象に残ってないや。
あ、めずらしくぬちょぴちゃ系の効果音がなかった気が。
ユーザーの声を反映した結果?


■システム
なぜ退化する?
前はもっと細かい設定項目があったのに…。Vista対応の余波なんでしょうか。
スキップはもうちょっとだけでいいから早くしてほしかった。
これだけ長いとちょっとの差で体感速度に違いが出ると思う。
微妙にもたつくのが気になりました。

一番問題だったのが、ゲームをアクティブにしておかないと音以外の動作がすべて止まってしまう点。
いや、それならそうで音も止まらないといろいろ意味ないでしょ。
…というのもありますが、スキップしてる間などに、PC上での別作業ができないのは本気で不便でした。
プレイしててダレたのはそのせいもあると思う…。
旧作ですら非アクティブ時、動作継続できたのに…。

エンディングをスキップできないのも苦痛でした。オープニングはできるのになぜ?
最初の頃、待ってる間に他の作業してて、END曲が終わった?と思ってゲームに戻ったら、スタッフロールは進んでなかったという…。
複合技でひどい。

あ、見ていない差分が『画廊』に登録されているのはちょっと…。
フルコンプオマケは今回ないのかなぁ。
(2009/10/28)