レビュー◆sweet pool
タイトル | sweet pool |
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発売日 | 2008/12/19 | ||||
私的ランク | ★★★★ | ||||
制作元 | Nitro+chiral | ||||
ジャンル | 猟奇ADV? | ||||
定価 | ¥5800(税込¥6090) | ||||
対応 | Windows2000/XP/Vista | ||||
年齢制限 | 18禁 | ||||
ボイス |
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攻略 | 攻略ページは→【コチラ】 | ||||
内容 | その日、崎山蓉司は久々の登校に緊張していた。 体調の理由から新学期のほとんどを休み、一人、慣れない光景の中へと復帰することになったのだ。 だが、その日を境に、少しずつ周囲に変化が起き始める。 それまで関わりなどなかったはずが、突然蓉司へと近付いてくる同級生、城沼哲雄。 理由を質しても答えは得られず、真意を一切読み取らせない相手に蓉司は恐怖を抱く。 また、変わり者で有名な翁長善弥も、蓉司に接触を試みる。 蓉司を捕えた善弥は、その耳元で囁く。全て……お前のせいなのだと。 体を苛む奇妙な苦痛、生々しい悪夢。 果たしてそれらは本当に幻なのか。 哲雄と善弥の目的とは一体なんなのか。 東京都、菅見区。 都市郊外にある私立駒波学園を舞台に、物語は始まる…。
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システム & 機能 |
・テキストのスキップ:あり(既読判別:ほぼ可) ・読み直し機能:あり ・CG鑑賞モード:あり(83枚)←パーツ替えを含むと111枚 +背景26枚 ・シーン鑑賞モード:あり(16シーン) ・BGM鑑賞モード:あり(23曲) ・セーブポイント:60 ・END:6 ・右クリックリターン:ほぼ可 ・マウススクロール:有効 ・マウスカーソル追尾:あり ・前の選択肢に戻る:あり ・キャラ別音声オフ:あり |
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感想 | キラルのやりたいことやったぜ的なゲーム。 全体的な仕上がりはさすがニトロといえる出来。 しかし、素直に良作と言いにくい。クオリティの問題ではなく…。 怪作? 奇作? フルプライスではありませんが、グレードはそのまま。 プレイ時間はそう長くないものの、いろんな意味で濃厚。 万人にはオススメしづらいゲームです。 グロ耐性がない人は要注意。シナリオ描写だけではなく、イベントCGにカニバリズムがあります。その他血肉がいっぱい。 あと、ラブラブ好きな方には厳しいと思います。 色々なものをさらっと流せれば多少苦手でもOKかも。 ■シナリオ 思っていたよりメインシナリオ以外が短めだったけど十分楽しめました。 プレイ時間12時間のうち、メインルート8.5時間くらい。 哲雄×蓉司以外のルートはないに等しいです。あとは派生でのバッド位置。 そして、完全な救済はありません。 あと、意外と姫谷がメイン。好きだけど、本来脇役なのに…。 半分惰性で予約購入したものの少々不安感があり、なかなかプレイを始めることができませんでした。 開始1時間後くらいからおもしろくなってきて、あとは一気に。 2連続でヒットを飛ばした後、そしてメイン原画のたたなかなさんが抜けた後の1作ということで懸念もしていましたが、余計な心配だった様子。 個人的には、シナリオの出来として今作が一番かも。内容や萌え要素ではなく、シナリオの進め方みたいなところが。 なんとなくちゃんとまとまってるような印象を受けました。 長すぎないのも良いのかも知れませんね。 短いがために全体が見えやすい。長いと最初の方の話忘れてしまうんですよ。 あと、キャラ萌えしなかった故に、自分の脳内で各ENDになぜ行き着くかがきちんと把握できているためとか…。 元々が意外と淡々としてるうえに私自身がさらっと流したので、突っ込む隙がなかったのかもしれない。 ラスト直前までこれで終わり…?と思っていたため、グランドEND最後の演出は非常に好きです。 が、それほど思い入れなくさらっと読んだからなぁ。あー、終わっちゃったーな感じで終了。 じっくり読み込んでいたら鬱々としそうだなぁと思って、結構軽めに読んでしまったんですよね。 あと、2周目に哲雄ENDだったから、それ以降の印象が薄めなのもあるかも。 哲雄ENDは一番印象深いENDです。個人的にはグランドENDよりも好き。 出かける直前に振り返った哲雄のあの笑顔が個人的ヒット。 状況を考えるとあまり幸せではないけど、あの瞬間は幸せだったのではないかと。 あと、姫谷&上屋ENDも好み。親父が渋い! 救済はないですが…。 上屋にはもうちょい暗躍してほしかったなぁ。 初回の睦ルートで思わず肉片をマジマジと見てしまったせいか、それ以降はどんなに血みどろになろうとも何とも思いませんでした。 しかし、思い返せばそれまでもろくに血肉をみてないような。 睦がインパクト強すぎて、それ以外のグロ描写の感想がない。 屋上や哲雄宅での微妙な触れ合いが好みでした。ラーメンや相合い傘もかわいい。 うーん、不器用さんな哲雄×蓉司が比較的気に入ったせいか、どうもグロよりほのぼのの方が印象深い。実際はグロ強めだと思います。 プレイ日記は → 睦・哲雄・善弥・その他 ■原画・CG 最初は若干生々しくてムリだと思いました。しかし、良かった! この世界観にはピッタリでした。 塗りも相変わらず綺麗。 一番好きなCGは哲雄ENDエピローグ。成長後がかっこいい。 立ち絵はいろいろなパターンがあって、見飽きませんでした。 状況毎に遠近があるのもすごい。 3Dの背景は、今まででは一番ハマっていたかな? CGモードで単品を見ると違和感ですが、ゲーム画面内にはうまく収まっていたかと。 システムデザインで気になったのはセーブ画面。 あのつながりや並びに意味があるのかと思い、セーブしていいものか少し悩みました。 ■ボイス・BGM 声は全体的に良かったなぁ。 主人公がたまにアサトに聞こえたけれど。 哲雄の声の人(鳩マン軍曹ってすごい名前だ…)、『愛と欲望は学園で』にも出演されているみたいですね。 良い声だったので、そちらもプレイしてみたくなりました。 BGMは相変わらずのクオリティ。 ボーカル曲多すぎだ。…スキップできないから面倒なんですよ。 せっかくの曲も、1度しか聞かないせいで記憶に残っていないなぁ。 ■システム 非常にプレイしやすい快適なシステム。画面上に一切ボタンがないのが新鮮。 既読判別が微妙な箇所もありましたが、不満点はそのくらいかな。 パッチ当てると既読情報消えるようなので要注意。 あと、ロードが若干遅め。 プレイ中は負荷かかっているみたいでCPUの使用率すごいけど、なぜかゲームの動作自体はあまり遅くならないのが不思議でした。 フリーズもフルコンプ後に1回くらっただけだったし。 相性良かったのかなぁ。 Lamentoの時とは比べものにならないくらい快適でした。 ゲームシステムでは、今回いわゆる選択肢がなくなっていますね。 各シーンにおいて、本能か理性かを選択するちょっとおもしろいシステム。 しかし、どちらを選んでもあまり変わり映えのしないシーンもちらほら。 もうちょっとシナリオ差分があっても良かったかも。 (2008/12/23)
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