ボーイズラブゲーム 攻略&レビュー

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レビュー◆HEARTNER HEARTS ~ハートナー・ハーツ~

タイトル HEARTNER HEARTS ~ハートナー・ハーツ~
発売日 2005/01/20
私的ランク ★★★★
制作元 unicorn-b
ジャンル 異世界ものアドベンチャー
定価 ¥7800
対応 Windows98/Me/2000/XP 日本語版
年齢制限 18禁
ボイス
鈴木千尋
高嶺悠賀
中井和哉
服巻浩司
白木渚
黒井みなと
戸北宗寛
鈴木博紀
山田太郎
掛川裕彦
増谷康紀
(佐垣唯)
(加々美玲一)
(ヴィルヘルム)
(野里真晴)
(サク)
(ミル)
(リュカ)
(一条誠)
(タカミ)
(鬼崎)
(ラズロ)
※声優名一覧は→コチラ
攻略 攻略チャートは→【コチラ】  会話・イベント選択肢一覧は→【コチラ】
内容 受験を控えた佐垣唯は、進学か就職か迷い、進路希望調査書を白紙で提出してしまった。
すでに家を出て自立することだけは決まっているが、過剰に心配する義弟の玲一に唯も喧嘩腰で接してしまい、道端で口論になる。
そこへ大型車の急ブレーキ音が鳴り響いた。

次の瞬間、唯は見知らぬ暗い森に横たわっていた。
わけが分からないまま起き上がった途端、得体の知れない物体に襲われる。
わけが分からないまま逃げ、わけが分からないまま助けられ、わけが分からないままひとつの要求を突きつけられる。

「元いた世界へ無事戻りたければ、この星の王に力を注げ」

その星は異空間『リユニオン』。
王に力を注ぐためには『デュエル・プレ』と呼ばれる試合形式の儀式を行わねばならない。
唯は『動のプレシャ』として『ハートレイン』や『ハーチェス』をこなし、『シン』を高めて味方となる『ハートナー』を得、その試合に臨むことになる。

果たして唯は、条件をクリアして無事地球に戻ることが出来るのだろうか?
それとも他の未来が…?

シナリオ :ちゃい・柚佐くりる・汀りんどう・桜葉ユウ
原画 二宮悦巳
システム

機能
・テキストのスキップ:あり(既読判別:可)
・読み直し機能:あり
・CG鑑賞モード:あり(92枚)←パーツ替えを含むと125枚
・シーン鑑賞モード:あり(123シーン)
・BGM鑑賞モード:あり(14曲)
セーブポイント:100
・END:22
レビュー

感想
※修正パッチは当てた方が良いです。当てるならプレイ前に!
  でないと、今までプレイしたデータが全部消えます…。

■シナリオ
面白かったです。意外意外。
1周目は特に序盤が何かと冗長かもしれませんが、2周目からはとばせますので。
さらにこのヘタレシステムにも2周目以降は慣れますので。
初めて最後の方の真相知った時は面白かったですよ~。無駄に長かったですが。

いろいろと割り切れば楽しめると思います。
もう通常の会話イベント・ハーチェス・夢イベントと、並行して起こるキャライベントは別個に考えられるようになりました。
このゲームでは、キャラがいる場所に毎日訪れて、各キャラと会話するか修行するかします。
さらに3日に1度ハーチェスイベント、9日と18日に夢イベントがあります。これらはいわゆる日程固定のイベントです。
また、キャラと会うことによって好感度が高まり、キャライベントが進行していきます。
キャライベントの中には、喧嘩したり気まずくなったりでしばらく会えないという状態に陥るものがよくあるのですが、翌日通常の会話に訪れると普通だったり、夢イベントでも普通だったりで、最初は本気で意味不明でした。さらに、次のキャライベントでは今日は会えるだろうか?と悩んでいたり…。さっき会ったばかりだろ!という気分になること間違いなし。
しかし、そこはもう割り切るしかないので…。しばらくすれば分けて考えられるようになると思います。
慣れれば平気とはいえ、もうちょっとゲームシステムの組み立て方を考えて欲しかったかな…。
ちなみに繰り返しプレイが必要です。本気で作業です。でもそれなりにはまっているからかやめようとは思わないのですよね…。それはすごいと思います。

キャラクターは結構多彩ですね~。出来の良い義弟・アホ系関西人・謎危険人物・ケモノショタ・厳格軍人・タラシ軍人・オヤジ医師・天然マスター・偉い神官…ってところでしょうか。超適当。
まあ、これだけいるので誰かしら好みに合うキャラがいるのではないかと思います。私的にはリュカ~vv あの人を食った態度が…。そしてだんだん唯に懐いていくのが…。
しかし、キャラが大勢いる分、性格や背景などがかぶっていることがあるのが気になりました。特にシナリオの傾向が一部で似通ってますね…。好みなパターンなのでまだいいのですが。
基本的に何もしなくても主人公モテモテ~タイプなゲームです。経緯がよくわからないまま恋愛態勢に移行するキャラも結構いるので、もうちょっと間の心理描写が欲しいところ。

このゲームは全般的にアダルトちっくなエロくささがとても好みです。
(はるやサク&ミルは除きますが…。はるはなんか痛そうだ)
Hシーンはそこまででもないというか普通なのですが、キスシーンがやたらと雰囲気的にエロい。全般的にキスシーン書くのがうまいライターさん達(~)だなぁと思います。かなり萌え。

脳内補完するから良いんですが、なんでこのゲームはシナリオとイベントCGとに差違が多いんでしょうか…。
どう読んでもシナリオとCGとで、立っている場所や腕を回す位置、姿勢なんかが違うことがよくあります。
いったん気になるとそちらが目に付いて仕方がないのですよね。
シナリオのチェックはもうちょっとしっかりしてください。CGの指定の問題なのか?

複数人でのシナリオでしたが、特に違和感ありませんでした。唯視点というのが徹底されていたからでしょうか? ルートによってキャラが変わってしまうということもありませんでしたしね~。
複数シナリオというのはちょっと心配でしたが、これに関しては問題なかったですね~。むしろシナリオはまあまあおもしろかったです。特に読みにくいとは感じなかったかな? ものすごく読みやすいということもありませんでしたが。

何人かクリアすればおまけシナリオが読めるようになりますが、個人的希望としてはその後話が読みたかったですね~。
萌えはしましたが、かなりどうでも良い内容だったのでちょっとがっかり。


■キャラ別コメント
いっぱいいるので各ルートの感想は少しですが雑感に書きました。ベストエンドの感想のみ。
 →コチラ


■原画・CG
見慣れました。
最初はこれ、本当に二宮さんの絵…?と若干驚愕を覚えましたが…。立ち絵もイベントCGも驚異的です。
でも、慣れますから。たぶん。
まあ、何よりひどいのは塗り。原画が完全に死んでます。塗り絵ですか? もうちょっとなんとか…。
二宮さんの絵は小説の挿絵とかでのマンガ塗りに見慣れているからなぁ。あれをゲームで再現しろと言うのも酷なのか…?

絵的には結構好きかなぁ。CGとかも。好きなCGも結構ありました。シナリオと原画の効果かな?
好きなCGを各キャラごとに1枚あげるとすると…
玲一のうたた寝、はるの筋肉痛、誠はHシーン?、サクミルはエピローグ(唯がかわいい)、ヴィルはプロローグ(リュカがメインか?)、リュカは戦闘とキスシーン…というか全部、鬼崎はコスプレ、タカミはティータイムとキスシーン、ラズロはハーチェス、唯は浮世に抱きしめられてるのと3PエンドのCG。
こんな感じでしょうか? 1枚に絞れないのはとりあえず最小限を。


■サウンド
声優さんは結構良いんじゃないでしょうか。
主人公も慣れてる人だし、あえぎ声も過剰にうるさくなくて良いです。
気になったのは誠の声優さんかなぁ。いつもののんきな声と裏の顔が出ている時の声とがまったく区別が付きません。せっかく表情が変わるんだから声も変えてくれ…。
他にも気になったキャラがあったかもですが、覚えてない…。まあ、ものすごく演技がうまいって事はないですね~。

BGMはいまいちかなぁ。もうちょっとうまく使っても良いのでは。流れないシーン多すぎ。
これはシステム上の問題ですが、BGMの繰り返し再生がキレイではありません。なんだかぶつ切り…。


■システム
最悪です。ひどい。
色々オプションは付いているのですが、基本的な部分がだめすぎ。
キャラごとに音声の強弱を選べるのはすばらしいと思います。キャラやセリフによって、極端に小さい声だったりよく通る声だったりを大きくしたり小さくしたりできるのは嬉しいです。
セーブ時にコメントが書けるのも、作業的には便利ですね(操作性は×ですが)。

しかし…
選択肢でセーブができない。セーブの操作性が悪い。セーブ時に日時が記録されない。
キーボードではスキップもできず、ウィンドウのスキップボタンからでも強制スキップはできない。
オープニングがフル画面固定のため、起動時も強制フル画面。
エンディングがスキップできない。オートモードの速さも選べない。
何よりも、動作が遅すぎます。
画面が切り替わるのにどれだけ時間がかかるのか…。
セーブ&ロードは言わずもがな。次のシーンに移るのも立ち絵が変化するのも1秒近く待たされます。もう無駄な画面効果いらないから早く次に行って…という気分になります。
繰り返しプレイが必要なのにスキップもちょっと遅いですしね…。

一応、画面の切り替わりが早くなる方法がありました。マウスのクリックではなく、キーボードのエンターキー連打すると、画面効果がキャンセルされて、ちょっとだけ早く次のシーンにいけます。
微々たる物ですが、繰り返し作業には結構効果的だったり…。
(2005/08/07)

■etc
アンソロジー読みました~。
これ、アニメイトで購入した時は、ポイント加算対象の1000円に到達させるための端数合わせの意味が大きかったので、ざっと読み終わった後は売り払う予定でした。
しかし、意外にもゲームにはまってしまったため、永久保存版の仲間入りに。
きっとノベルライズ版も買います。

うーん、アンソロ自体の中身はちょっと薄いかなぁ。結構盛りだくさんな内容のハズなんですが、なんだか薄いです。不思議。
マンガも小説も結構おもしろかったのですけどね。小説に挿絵がなければまだ…。
咲等さんの絵はまだ良かったのですが、他の方々はあまりにも二宮さんとかけ離れていて…。
やはり二宮さん以外の絵は受け付けないのかも。だからパロはダメなんだろうなぁ。
あと、各設定についてのコメントだとかが読んでてちょっとなるほどでした。

今さらながら、ファイル名を全部hahaにすれば良かったと思う今日この頃。heartって打つの面倒なんですよね…。
(2005/08/10)