レビュー◆学園ヘヴン
タイトル | 学園ヘヴン | ||||
発売日 | 2002/08/02 | ||||
私的ランク | ★★★★ | ||||
制作元 | Spray | ||||
ジャンル | 学園恋愛アドベンチャー | ||||
定価 | ¥6800 | ||||
対応 | Windows95/98/2000/Me/XP (Mac版:Mac OS 8.x/9.x) | ||||
年齢制限 | 18禁 | ||||
ボイス | なし | ||||
攻略 | - | ||||
内容 | 取り柄といえば運のよさだけ、という平凡な少年・伊藤啓太はある日、超エリート校・ベルリバティー学園への入学を許可される。 喜び勇んで転校するも、そこで出会うのは強烈な個性の持ち主ばかり。 学生会の王様・丹羽哲也とその相棒兼参謀・中嶋英明。学生会と対立する会計部の女王様・西園寺郁、とその補佐・七条臣。 会ったばかりの主人公に親切にしてくれるクラスメイトの遠藤和希。 他、弓道部長兼寮長・篠宮紘司、テニス部主将・成瀬由紀彦、美術部部長・岩井卓人、学園デリバリーを行う滝俊介、生物の先生・海野聡などなど。 そんな人々の中、啓太は始まったばかりの学園生活を謳歌するが、理事会から突然お前の入学は間違いだったので退学しろと言う通達を受け…。 プレイヤーの選択次第でストーリーやエンディングが変化するタイプのゲーム。主人公の行動をプレイヤー自身が決定することで様々なストーリー展開が訪れる。
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システム & 機能 |
・テキストのスキップ:あり(既読判別:可) ・読み直し機能:あり ・CG鑑賞モード:あり(73枚)←パーツ替えを含むと129枚 ・シーン鑑賞モード:あり ・BGM鑑賞モード:あり ・セーブポイント:100 ・END:27 |
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感想 | ちょっと期待しすぎたかなぁ。ものすっごく評判良かったので、購入予定ではなかったのに特典CD-ROMまで気になって、ついオフィシャル通販で買ってしまったのですが。 ネタバレをプレイする前に知っちゃったのがそもそもの間違いなのでしょうね…。理事長関係の例のアレです。 まあ、つまらないってことは全然ないんですよね。 うーん、問題は期待していたキャラが微妙だったせい? いかにもな感じで中嶋がよさげだと思っていたのですが、なんというかどうも…。 TAMAMIさんとはキチクの萌えツボが違うのか? どうもセリフ回しが気にくわないのですよ。 そこで中嶋はそうはこないだろう…とか、なんで啓太がそう返すのさ!とか。 急にわけもわからず鬼畜な野郎に襲われて、それでなんで相手に惹かれるんだ!? というのが根底にあるのだろうか…。今でもなんで啓太が中嶋に惹かれたのか分からない。 まあ、大抵こういう系の話はそういうもんだとは思うけど、なんだか今回は妙に気になります。“萌えツボ”の違いってだけなのかなぁ。 知人に中嶋の鬼畜行為の数々を聞いて非常に楽しみにしていたのですがねぇ。うーん、やはり啓太があまりに従順すぎるというのがアレなのか…。 中嶋のキャラ自体は好きなのですけどね。七条と一緒にいるときなんか特に。 反対に予想外に萌えたのが七条。微妙な言葉責めがツボですよ、ツボ。 そう、言葉責めとはこうでなくては…。 中嶋とどう違うのか自分でもよく解らないのですが。 しかし、七条も恋愛に移行するのがちょっと極端というか急だったかなぁ。まだまだ西園寺にゾッコンな感じがします。 まあ、基本的に今回イタイのはCGなのかも。もともとこのせいで購入を渋っていたわけですし。 なんというか、イベントCGでたまに顔つぶれてるような? 啓太とか特に。あと、やはり分厚い唇が気になるなぁ。決して嫌いな絵ではないのですが…。むしろ好きなタイプの絵なハズなのですが…、うーん。 塗りの問題もあるのかなぁ。アニメ塗りがどぎついというかなんというか。綺麗さで言えば非常に綺麗だとは思うのですが。 顔と言えば、立ち絵の表情パターンがものすごく豊富ですね。主人公だけではなく各キャラに主人公並みの表情パターンがあるのがすごい。些細な変化から極端な変化までいろいろで、これはなかなか良いかと。 遠藤・王様・女王様・中嶋・七条、以上5人のベストEDを見た後に開かれる『HEAVEN』がいいかんじです。 理事長の正体を知った王様が怒髪天をついて殴り込みに来る話…であってるのでしょうか。とりあえず事後処理的な話です。 で、理事長様はいくつなのでしょうか(笑) (2002/08/24)
ようやくオマケを開くことができました。遅…。 なんか旅行でしばらくPCから離れているうちにゲーム熱が冷めてしまったのですよね。 カフェリン、コンプしといて本当に良かった。 オマケ、その後話というかなんというか、微妙…。うーん、ゲーム単体としては『HEAVEN』で終わっていた方が良かったのではなかろうか。 友人と話していて、なぜ私が学園ヘヴンにハマりきれなかったのかわかったような気がします。 基本的に恋愛体勢に移行するのが急すぎるのですよね。 なんで相手を好きになったのか、その辺の心理状態を書いているようであまり書いていない。さらっと流せてしまう程度なのです。なんだか中途半端な気分を味わいました。 啓太がたとえ多少なりとも悩んでいたとしても、相手がなぜ啓太を好きになったのかは、はっきり言ってほとんどわからない。 相手に惹かれていく過程はHシーンより重要だと思えるのだけどなぁ。 そのせいで感情移入や共感などが非常にしにくかったのです。 先に『カフェ・リンドバーグ』をプレイしてしまったのも原因の一つかもしれません。 カフェリンは「恋愛心理学」と銘打ってあるとおり、それぞれの心理状態がしっかりと描写されてます。それと比べてしまうとヘヴンはやはり描写不足の感は否めません。 まあ、カフェリンにあまりにも萌えすぎてしまったせいで、ヘヴンにその萌えが行き届かなかったのかもしれませんが。 ヘヴンはむしろ、特別ではない、なにげない1日っぽいシーンの方が面白かったですね。EDではなく。 中嶋VS七条の舌戦然り、王様VSトノサマ然り。VIP戦でのくまちゃんもなかなかいい感じでした。 あれを理事長が舞台裏でやっているのかと思うと…(笑) 女王様と七条の過去話も良いです。 というか、七条ルートにはシナリオないですよね。ただ、いかに自分は郁が好きかを触れ回っているだけで。 むしろ、別個としてシナリオがあるのは篠宮・滝・岩井・遠藤だけな気が…。 あとは全員遠藤シナリオ基準、またはシナリオがないも同然な感じで。 成瀬はただただ啓太ラブなだけ、中嶋も(ある意味)啓太ラブなだけ。まあ、中嶋は遠藤シナリオも中心にありますが。 海野先生は…微妙だなぁ。学園の陰謀系なので遠藤シナリオ基準で良いのかな。 なにげに一番良かったシナリオは、当初友人と共にめっちゃストーカー呼ばわりしていた岩井だったり。??岩井好きな方すみません。 これも岩井の恋愛体勢への移動が急だったなぁ。即ですよ、即。 しかし本当に遠藤はアホですね(誉めてます)。こういうアホなキャラは大好きです。 でも何が嫌かというとED…。どこがどうとははっきり言えないのですが、どことなく気にさわるというか…。 ベストEDが何となく嫌なだけなので、かえって友情EDの方が良いかも…。 軽いキスのみでほとんど手を出すことも許されず、しかし啓太を密かに、まわりから見ればあからさまにガードし続ける遠藤。 …萌え。密やかに萌え。 自分でもよく分からない趣味だ。 なので、前述の通り『HEAVEN』はかなりツボだったのですよね?。 萌え萌え。 最後に、私の攻略した順番…。 中嶋→遠藤→篠宮→王様→女王様→七条→滝→成瀬→海野→岩井 でした。 興味なかった4人は最後の方でだんごですね。 (2002/09/09)
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