レビュー◆24時、君のハートは盗まれる~怪盗ジェイド~
タイトル | 24時、君のハートは盗まれる~怪盗ジェイド~ |
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発売日 | 2004/03/19 | ||||
私的ランク | ★★★ | ||||
制作元 | PINK CLOVER | ||||
ジャンル | 学園怪盗アドベンチャー | ||||
定価 | ¥6800 | ||||
対応 | Windows 98/Me/2000/XP | ||||
年齢制限 | 18禁 | ||||
ボイス |
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攻略 | 攻略チャートは → 【コチラ】 | ||||
内容 | 突然魔法力に目覚め、魔法科に編入してきた真。 魔法科に入れば、疎遠になってしまった従兄弟のユキともう一度仲良くなれるかもしれない…、と思ったのも束の間、久しぶりに会ったユキには完全に無視される。 そんな中、『盗めぬものはない』といわれている“怪盗ジェイド”に、ユキが狙われているという噂を聞く。 大切なユキを守るため、怪盗を追う真はさまざまな謎に巻き込まれていく…。 そして怪盗の正体は…?
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システム & 機能 |
・テキストのスキップ:あり(既読判別:可) ・読み直し機能:あり(ボイス再生:可) ・CG鑑賞モード:あり(75枚)←細かい差分を含むと220枚 ・シーン鑑賞モード:あり(16シーン) ・BGM鑑賞モード:あり ・セーブポイント:20 ・END:16 ・右クリックリターン:可 ・オート機能:あり |
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レビュー & 感想 |
これはあくまでも私見ですが、最初にジェイドかユキを攻略することをオススメします。紺野or秀からプレイすると、あまりの中身のなさに続きに期待が持てなくなる可能性があるので…。 紺野&秀ルートは他キャラクリア後、オマケとしてプレイしてみてはどうでしょうか? きっと、オマケにしてはまあまあだと思えること間違いなし! 私は1週目紺野→2週目秀一郎でプレイした後、ほぼ定価買いしたことを本気で後悔しました。 もしかしてクソゲーですか?と放り出しそうになったゲーム。 終わってみて、ものすごくおもしろいとは言い難いゲームだったとしか言えません。 ■シナリオ ゲームのシナリオとしては読みやすいです…が、ちょっとシルバーカオスに似た臭いを感じました。ただ、これを感じたのは紺野・秀一郎ルートだったので、たぶんルート自体が悪かったのだろうと思います。 後からムリヤリ付け加えたのか?というくらい、なにか蛇足感の漂うルートでしたから…。 これらのルート、やっつけ仕事なんじゃないだろうか。秀一郎のイベントCGとか、一瞬マリンハートかと思うような塗りのがあったり。 とにかくこの2ルートは、心理描写も足りないわ、話をすっ飛ばすわで良い印象がありません。 反対に、ジェイド・ユキ・御崎ルートに関しては、比較的予想通りの“怪盗モノ”でちゃんと楽しむことができました。ある程度納得できる心理描写もあって、恋愛態勢への移行も自然でしたしね。ユキが意外とうざくなくてかわいかったです。 まあ、展開は安直でしたが…。こういう少年漫画のように壮大な展開にすると、安直になるのも仕方がないのかなぁ。設定が壮大すぎて中身が薄く見えますね。軽いです。 ちなみに全カプがリバです。最初はびっくりしましたよ。 しかも、初っぱなが真×紺野だったものだから…。 全部終わってみて、真×紺野だけはダメでした。真が受け受けしすぎる。紺野以外のカプは真攻めでもまったく問題なかったのですが…。ヘタレ攻めは嫌いなのも関与してるのかも。 受けは男らしかろうがなよなよしてようがどちらでも構わないのですが、攻めは男前でいてください。攻めがなよなよしてるのはちょっと気味悪い…。 (細かい所ですが、相手が女王様受け・弄び受けなら多少へたれ攻めでもまだ許容範囲です) 御崎ルートの真は男前でかっこよかったです。 やはり攻略順が間違ってたな。 ちなみに、各キャラごとにHappy,Good,Badの3種類のEDがあります。この中のGoodは脇カプEDです。攻略対象キャラが別キャラとくっついてしまいます…。笑いどころですか? これ書くのがプレイ終わってからしばらく経ってしまったので、書くこと忘れてしまいました。というか、プレイ直後も何書いていいかわからなかった。 特に言いたいことも無し。印象に残るゲームとは言えないようです。 まあ、中身無かったからなぁ。 True End終わったら、すっかり頭の中から消え去っていきましたよ。 初っぱなの2ルートと後の3ルートの差に、自分でもどう評価して良いんだかわからなくなってるのもあるかも。 ■キャラ別プレイ日記 コンプしたらコメントすることがなくなってしまったので、シナリオについての文句・萌え所やキャラに対する感想は全部プレイ日記で。 → 紺野 ・ 秀一郎・ジェイド ・ ユキ・御崎・True ■CG・原画 何とも言い難い。 なにかがおかしい。デッサンか? 線画の処理か? 塗りか? 原画のせいなのかどうかわかりませんが、あまり顔の描き方が好きではないのかも? やっぱ塗りが原因だ。天野さんの絵自体は結構好きだったはず。 このゲームでは、アニメ塗りのせいでものすごく絵が濃くなっているのですよね…。しつこいぐらいに。 天野さんの水彩っぽい普通のカラー原稿は好きです。 ちょっと古い本ですが、水壬楓子さんの 『渋滞』というノベルの挿絵は好きでした。
まあ、原画自体にバラツキはあるっぽいですけどね…。微妙な絵と雰囲気の良い絵との差が大きい。個人的には秀とユキの輪郭線に非常に違和感を感じます。 塗りはたまにいい加減なものが見受けられます。特に秀ルート。 一瞬マリンハートかと思ってしまいましたよ…。まるで化粧の厚塗り。 枚数もかなり少なく感じたなぁ。しかし実際の枚数的には標準よりやや少ない程度なので、演出の問題かなぁと思いました。 クライマックスというか良いシーンの時にはしっかり枚数使わないと、プレイヤーに物足りない=枚数が足りない印象を与えてしまいますよ~。 差分の量はすごいです。…が、ちょっと無駄になってるかなぁとも思いました。もったいない。 パーツ替えという言葉を使いたくないくらい細かい差分ばかりです。目が開いているか閉じているか、口が開いているか閉じているか。 しかし、シナリオを目で追っていると、動いたのかどうかもわからないくらい細かいパーツ替えなので、変わったことに気づかない。気づかれないパーツ替えには存在意義がない気が…。 むしろ、上に書いたように同じ絵をちまちま変えるよりも、もうちょっと必要な場所にイベントCGを配置してください。新しい絵を作る方が労力が必要なのはわかっていますが…。 ■サウンド 可もなく不可もなく。 声優さんは豪華なんじゃないでしょうか。 個人的に、緑川さんがかわいい系の声やるのには違和感かも。さすがにゲーム中盤には慣れましたが。 どうせならもうちょい低めの声だして欲しかったかな。それならぴったりだったかもしれないのに。御崎ルートの真攻めの時の声とか。 ユキのぼそぼそしゃべりがかわいかったです。阪口さんの低めの声がGood。受け時に喘ぐ時のかん高い声は微妙です。いつものごとく低いままでいってくれ…。喘ぎって無理して高い声出さなくても良いと思うんだけどなぁ。 ■システム・機能 微妙。 えらく重いです。プレイ自体は滞りなく進むのですが、設定まわりがもたつきます。 右クリックリターンができるのは嬉しいですが、全体的にシステムの使い勝手は悪いかも。 セーブ&ロードは反応が遅く(そもそも全体的に設定画面のどこをクリックしても、反応に0.5秒くらいはかかる)、セーブ位置が記憶されないのもちょっと面倒。 セーブする時にコメントが書けるのはいいのですが、何度もクリックしなければならないのが…。せめてリターンキーで実行できれば楽だったのですが。 コメント書く時は当然キーボードを使いますから、書き終わった後に癖でリターンキー押してしまうのです。でも「OK」ボタンを押したことにはならないので、一々マウスに戻ってクリックしなければならなくて…。 CG鑑賞・シーン鑑賞を見終わった後にもう一度EXTRAボタンをクリックして、メニューを閉じなければ、ロードしたりできないのが面倒です。使い勝手ホント悪いなぁ。 とりあえずこんな感じで。 これが今年の6月にプレイした最後のゲームです~。なんともコメントしがたいゲームでした。 2004年発売ゲームの更新強化月間はこれにて終了。 明日からは2005年発売ゲームの更新強化月間に入ります~。 (2005/07/02)
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