レビュー◆鬼畜眼鏡
タイトル | 鬼畜眼鏡 |
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発売日 | 2007/07/20 | ||||
私的ランク | ★★★★ | ||||
制作元 | Spray | ||||
ジャンル | 眼鏡着脱変身アドベンチャー | ||||
定価 | ¥7,980(税込¥8,379) | ||||
対応 | Windows 98/Me/2000/XP | ||||
年齢制限 | 18禁 | ||||
ボイス |
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攻略 | 攻略チャートは→【コチラ】 | ||||
内容 | 何をやっても裏目に出てしまい、失敗ばかりの営業マン、佐伯克哉。 リストラを目前にして、半ばあきらめていた彼の前に現れたとある人物。 「これを身につけた瞬間から、あなたの人生は大きく変わります」 そういって手渡された、なんの変哲もない眼鏡。 それをかけた瞬間から、彼の人生は180°変わり始めた??。
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システム & 機能 |
・テキストのスキップ:あり(既読判別:可) ・読み直し機能:あり(音声リプレイ:可) ・オートモード:あり(調節:可) ・CG鑑賞モード:あり(92枚)←パーツ替えを含むと285枚 ・シーン鑑賞モード:あり(70シーン) ・BGM鑑賞モード:あり(29曲) ・セーブポイント:100 ・END:31 ・右クリックリターン:可 ・マウススクロール:バックログのみ有効 ・キャラ別音声オフ:可(キャラ別音量調節不可) ・セーブ削除機能:あり |
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感想 | ※カプのネタバレあり 初めてSprayで当たったといえるゲームでした。 トーンダウンもしたけど、おもしろかった?。 最強・ヘヴン・そし僕・ピヨと、前作までも無難におもしろいはおもしろかったけど、無難すぎたりなんか微妙だったり。私にとって、イマイチピンとこないゲームばかりでした。 今作の鬼畜眼鏡は、本当にまったく期待してなかったのが良かったのかも。 ちゃんと攻めゲーなのも好印象。 プレイ前は奇抜な印象しかありませんでしたが、意外と普通のリーマンものでもあり。 昔からある王道的な感じで。 ★4にしましたが、ランキングを見ても分かるとおり、かなり上位。 4.5にしなかったのは突き抜けた萌えがなかったため。でも、おもしろかった?。 鬼畜度はBLにしては高め。でも、全ルート終わってみるとそこまででもなかったかなぁ。派手さは控えめ。 ルートによっては強姦多し。まったくダメな人は、当然ながら回避推奨。そうでなければ結構平気では? 私的には比較的好みの濃さでした。これは良い鬼畜。 …好みなのは下品っぽさが少ないからかも。淡々と抑え気味な感じで。 今までプレイして微妙だった鬼畜系は、たぶんどこか変に下品なのが目についたんだ…。 境界をどこに置くかにもよりますが。もしかしたら、あの何か微妙だった中嶋も含む? (エロゲなら苦手な鬼畜はほとんどないのですが…。肉体的に痛すぎるのがNGなくらいで。あ、もしかしたらゲーム全般に置いて、鬼畜は主人公に求めているのかも? 攻めゲーが好きです) ちなみに、恋愛ENDは一応全キャラありますよ。 ■シナリオ ひとつの壮大な話というより、記号化されたシチュエーションがキャラ毎に大筋へ埋め込まれているとでもいうのでしょうか。抽象的ですが、なんとなく大ざっぱで細切れな印象。 シチュの選び方と配列の仕方がよく、さらに多少の予想外も含まれていて、結果的にかなり楽しめるゲームとなっていました。あとはそのシチュが気に入るかどうかでしょう。 キャラ立ちも良かったかも。派手すぎないのが特に気に入っています。 こういうタイプのTAMAMIさんシナリオなら、私もOKなのかもしれない。問題は設定? アリスの魔女の贖罪なんかも結構好きでした。 変にシナリオ重視を表に出さなかったところは◎。読ませるシナリオではないですし。 それでも細切れに読めるシーンがあったのは良かったです。さくさく進められました。 主人公が眼鏡なしでも意外と主体的なのも良いのかも。眼鏡オンオフのギャップも楽しい。眼鏡って本当に良いものですね。 とはいえ、最初のうじうじはかなりうざかったですが。気分が乗ってくるまでがダラダラして面倒でした。 あと、プレイ当初は、本多と五十嵐がうるさくて仕方なかったです。 五十嵐はルート見たせいかまだマシになりました。というか、あのルートは良いのですよ。本多もエピローグや静かなシーンは良かったです。ルート外の騒がしさが…。 半分くらいしか終えていない状態でも、こういうゲームか、というのがはっきり伝わってきて、評価には充分な気分。プレイ前はどうもわかりにくかった分、そのわかりやすさが好感度アップ。 御堂鬼畜・ノーマル、五十嵐ノーマル、本多ノーマル、須原鬼畜、片桐鬼畜、本多鬼畜とプレイしましたが、須原・片桐で若干トーンダウン。 須原はシナリオの扱いがあまりに軽すぎ、片桐は双方とも乙女化したのが…。 しかし、本多で完全回復。 ノーマルプレイ時同様、またラストに本多を残してしまいましたが、予想外に良かったです。見事な融合。一番自然なシナリオだったかも知れません。 プレイ当初は、本多受けにどれだけ拒否反応が出るかと思っていたのですが、問題なし。 意外とあの性格は、鬼畜克哉との相性が良いですね。悲壮感が少ないため爽快です。 反面、須原は非常に残念。キャラクターメッセージは幸せそうなので良いのでしょうか。 片桐のはコメントしがたい。好みではないシチュが重なりすぎた。 一番好きなキャラは御堂と眼鏡克哉、一番好きなシナリオは克哉×本多ルートでした。 キャラ別プレイ日記は↓コチラ ノーマル:御堂×克哉/五十嵐×克哉/本多×克哉 鬼畜:克哉×御堂/克哉×須原/克哉×片桐/克哉×本多 ■絵 原画が好み。もともとわかってはいましたが…。 絵の傾向的にもこのシナリオに合っているかと思います。 ちなみに、みささぎさんを最初に知ったのは、雑誌での親父受けトークでした。好みとは外れるのに、親父受けもいいかも…と思わせるその話術(笑) マンガもおもしろかったですよ?。 彩色も原画の質感を損ねず丁寧なのが良いです。 これはさすがSpray。塗りはいつも綺麗。 好みなイベントCGも結構ありましたね?。エピローグやら柔らかいシーンはどれも好き。 難点としては、感じの違う絵が混ざっているのが気になったことでしょうか。 塗りの質感の差がたまに気になりました。立ち絵との差違も。五十嵐が別人のようだ。 この差は開発期間の長さか…。どのくらい温めてきたのだか。最初に名前を聞いてからかなり経っている気がするなぁ。 背景も違和感を感じなかったので良かったのでしょう。綺麗でした。 システムデザインもかなり好み。特にウィンドウ周り。見やすく整理されています。 設定画面は、どれがどのゲージか、パッと見でもう少しわかりやすいと良かったかも セーブ画面も、これ以上のものは配置できないだろうけど、あと少しどのシーンなのかわかりやすくなると嬉しかった。コメントが書ければなぁ。 右クリック時のネガ反転がなんだか好きでした。衝撃的な気分? 終わってみれば、差分含めたCG枚数が285枚と、今までプレイしたBLゲームの中で最多でした。 ルート毎の枚数の偏りはあったけど、それでも豊富な印象。 須原のイベントCGだけは…。枚数が少ない上に、なぜか塗りが古いアニメ塗り。なんでHシーンだけああも…。ピンクな乳首もちょっと嫌。 ちなみに差分無しのCG枚数は、別ページにあっても明らかに差分と見なせる物は1枚とカウントしています。上半分のミニサイズはまとめて1枚。 ■音 BGMは可もなく不可もなく。要所要所で使い分けられていました。 私的には比較的好み。 OPテーマのオルゴールVer.が良かったです。 SEも場面を損なう感じはしなかったかな。 ガヤっぽいのがちょっとうるさかったけど。 音声も比較的良かったです。 主人公は一人二役ホントお疲れ様でした。 しかし、もう少しだけ主人公の音量を下げたかった。声が良く通るから、それに会わせると他キャラが聞こえづらくて…。 御堂の声が好みでした。やっぱハッカンは良い…。 須山はもうちょい濁っていない方が好み。まあ、ある意味キャラには合っているのかもですが…。かわいい系はダメでしょうか? しかし、誰だこの人は。 ■システム かなりすごいです。 ビジュアルアーツのシステムも、ホント使いやすくなりましたね。 新機能としては、セーブを消去できる点。 これは便利。攻略中に作成したテスト用のセーブや間違えたセーブなどを消したい時など非常に重宝。 あとはコメントが書ければ…。似たようなセーブがたまるので、コメント可能だとかなり便利でした。 下スクロールが左クリックの代わりにならないのが面倒。クリックするのって意外と疲れてくるのですよね。オートにしたかったけど、どうももたついて…。何で間があくんだ。 あ、あと、自動カーソル追尾をオフに出来れば良かったなぁ。攻略時に誤ってクリックすることが多かったので。普段は便利なのですが…。 シーン内での画面転換がやや遅いことがありますが、セーブ&ロードもストレスなくできて、やはり安定したシステムは良いなぁと思います。 ゲームシステムも難しくなく、進め方含めてわかりやすかったですね。 ウィンドウ画面では、1クリックでセーブ&ロードが出来るのが便利でした。 さらに右クリックからでも行けるので、好きに使い分けられて好印象。 攻略時はクイックセーブがあると、さらに便利だったかも。 本編外の小ネタやらオマケやらが楽しいです。 特に設定ボイスでの「私は眼鏡が大好きです」が…。腹筋よじれました。御堂とMr.Rが最高。 その他システムボイスにキャラ紹介など、集めるのは大好きなので、クリアになっていくのが楽しみでした。 Sprayさんの楽しませる姿勢は好きだなぁ。 たまに行きすぎもありますが、今回は程よい感じで。 (2007/07/23, 2007/07/29)
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