レビュー◆MESSIAH~メサイア~
タイトル | MESSIAH~メサイア~ |
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発売日 | 2006/08/25 | ||||
私的ランク | ★★★★ | ||||
制作元 | CORE | ||||
ジャンル | 館物アドベンチャーノベル | ||||
定価 | ¥5500(税込¥5775) | ||||
対応 | Windows98/98SE/2000/Me/XP | ||||
年齢制限 | 18禁 | ||||
ボイス |
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攻略 | 攻略ページは → 【コチラ】 | ||||
内容 | 主人公・拓人は、同居人でもありバンド仲間でもある遼太と、アルバイトとバンドの練習に明け暮れる日々を送っている。 クリスマスの夜、一人の男がアルバイト先の花屋を訪れ、大量の白薔薇を買っていった。 どこか見覚えのあるその男は煌と名乗り、言葉を交わすにつれ、拓人の中に親近感が芽生えていく。 年が明けたある日、寝込んだ煌を見舞いに、彼の館を訪れる拓人とそれに付き添う遼太。 しかし、闇の狭間にあるその館に、彼等は捕らわれることとなる…。
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システム & 機能 |
・テキストのスキップ:あり(既読判別:可) ・読み直し機能:あり(音声リプレイ:可) ・CG鑑賞モード:あり(120枚)←パーツ替えを含むと161枚 ・シーン鑑賞モード:あり(86シーン) ・BGM鑑賞モード:あり(12曲) ・セーブポイント:100 ・END:9 ・右クリックリターン:可 ・マウススクロール:有効 ・キャラ別音声オフ:可 |
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感想 | 長かった…。初回プレイでENDに行き着くまでに15時間かかりました。 オートでのだらだらプレイではありましたが。 特に、Hシーンのあえぎが長く、一々とばすのも面倒で、イヤホンつけたまま他のことしてました。 2周目以降は適度に音声キャンセルして、(攻略用の検証を除いた)総プレイ時間は25時間くらいでしょうか。 内容も深く、楽しむことのできる良作でした。演出が素晴らしい。 ゲーム中に漂う独特の雰囲気と世界観に抵抗がなければオススメ。 ライトなBLを求める人、女性的なキャラに拒絶反応が起こる人には向きません。 5500円という価格を考えると本当にお得なボリュームだと思います。 普通、この価格でイベントCG120枚はありえないですよ…。CGだけなら8800円並。 コストパフォーマンスはものすごく良いです。 CGの質と枚数&音屋&演出で★4つ。 もっと萌えていれば、★4.5でした。残念ながら後に残らず…。 ■シナリオ 今回も好みな設定でした。素の状態の煌が好きです。超甘々。 文章としては、個人的にFANATICAの方が読みやすかったかも。 萌えと思い入れという点でも、前作の方が強かったかな。 今回も微萌えはしていますし、ベストEND後の2カプともに大好きですが、突き抜けたものがない。 没頭してはいましたが、コンプしたら通り過ぎた感じ。 そして、後に残る微妙感…。このもやもやはなんだろう。 長かったせいかなぁ。エピローグ付近の甘々は非常に良い感じだったのですが、Hシーンが総じて長すぎたよ…。そこでちゃんと読まないからさらっと抜けていくのか。 真相ENDをラストにプレイするのがやはり一番良いのかもしれません。 でも、早く煌のハッピーエンドを見たかったんだ…。 なので、残ったバッドENDの回収が作業になってしまったという事実。バッドENDもまた長くて…。 後日談やSSを読んだらまた変わるかもしれません。 FANATICAでは追加シナリオのロドニーとカルムに萌えまくったので。 そういえば、前作では、“そこはかとなく漂う品の良いエロさ”が好みだったと書いていました。 …よくよく考えてみれば、今作とは方向性違うかも。 露骨なのよりもチラリズムの方が好みのようです。 素が見えている時の煌と、成長した遼太が好き。 拓人はもう少し強い子かと思いきや、意外と流されまくってましたが。 女らしいというわけではありませんが、性質としてはやや女性的かな。 それもハマりきれなかった一因かも。 あと、拓人攻めをやるのなら、素の拓人のまま攻めにまわって欲しかったです。 素のままだったらかなり萌えただろうに…。 (※拓人×煌はありません。拓人×遼太のみありますが、メインルートではありません) 誤字脱字と独特な文章の使い方が、たまに気になりました。できれば句点を打って欲しい。 一部、設定上の矛盾(~)っぽいのも気になるところ。 遼太ルートにおいて、バッドENDルートでも穢されているのに、なんで拓人は無事なんだろう? てっきり、煌以外の体液が体内に入ったら拒否反応が起こるのだと解釈していたのですが。 思えば、エロ度としてはかなり濃かったのかもしれません。 ちょうど、マスカレード・メサイアと続けてプレイしていたので、感覚麻痺してまったく気付きませんでしたよ…。 次にプレイするゲームが思いっきりぬるく感じそうだ。 プレイ日記は →コチラ (END別) ■原画・CG 綺麗、好み、演出がスゴイ。 原画はやはり綺麗。 しかし、女の子がピンでイベントCGに登場したのはびっくり。BLなのに…。 さすがにエロゲの原画さんだけあって、かわいかったですが。 CARNELIANさんの女の子はかわいくていいなぁ。アリスも良かったです。 身体の一部がメインになっているイベントCGも結構多かったですが、枚数の水増しというわけでもなく、演出として好ましい物でした。 全身を描いていないCGは除いたとしても、CG枚数はかなりのものであることに違いはありません。 一部のHシーンでイベントCGが腕部分のみというのも、ある意味良かったのかもしれない…。 文章がくどいのに、その長い間、ずっと全身合体絵が表示されてたとしたら、かなり飽きそうな気がするので。 CGや背景も全体的に綺麗でした。 炎のゆらめきやイルミネーション、吐息等のアニメーションが、違和感なくCGや背景にとけ込んでいるのはお見事。 ただ、すごくピンポイントなのですが、真相ENDでのCGの塗りが気になります。 なんだかベタ塗りっぽくなっているような。線画も、なのかなぁ。 わざとかもしれないのですが、なにか今までと雰囲気が違う気がして…。 真相ENDには思い入れがあっただけに、違和感があると何だか複雑。 宝石のCGは好きだったのに…。 ■BGM・SE・音声 ここの音屋はすごいですね。よくこれだけハマるSEが用意できるものだ…。 薪のはぜる音や蝋燭の燃える音など、局所だけではなく全体に流れ続ける効果音が多いのも印象的。 BGMも結構好みな音が多いです。 声優さんに関しては、お疲れ様としか言えません。 あれだけの長尺を何本も何本も。 ボイスはメインの3人のみでしたが、物足りなくは感じませんでした。 はっきり分かれているのが逆にわかりやすい。 煌の声は好きです。拓人は幼いVer.以外の声は良い感じ。遼太も良いですね。 ■システム 素晴らしい! COREのエンジンは大好きです。 操作性まで気が使われている、かなり文句なしのシステム。一番大事なのは操作性。 カーソルオンで表示される上部メニューは本当に便利。 1クリックでセーブ・ロード・設定ができるというのが理想的です。 設定項目の豊富さ(それも必要な物ばかり)も嬉しい。 *カーソル自動追尾ONOFF *Save/Loadの確認ONOFF *Save完了後ゲームに戻るONOFF *エフェクト速度の変更 *オート時音声終了を待つONOFF *既読のみスキップONOFF *選択肢後もスキップを継続ONOFF *音声再生終了を待つONOFF *読み進めた時に音声キャンセルONOFF *ウィンドウ透明度変更 *オート文字待ち・ページ待ち時間変更 など。 キーボードにもフルに対応しています。 しかし、どんなときも強制スキップできるキーが欲しかった。 共通シナリオでも別ルートだと飛ばせないことが多かったので…。 いちいち設定開いてから既読スキップオフにして~という操作は面倒でした。 ■etc Trinity Messiah VisualBook(メサイア・ビジュアルブック)のレビューは→コチラ (2006/08/29)
追記:(2007/06/12) |