レビュー◆弄り遊戯
タイトル | 弄り遊戯(なぶりゆうぎ) |
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発売日 | 2004/02/27 | ||||
私的ランク | ★★☆ | ||||
制作元 | マリンハート | ||||
ジャンル | いじめ物ビジュアルノベル | ||||
定価 | ¥6800 | ||||
対応 | Windows98/2000/ME/XP、MacOS9.1以上、MacOSX | ||||
年齢制限 | 18禁 | ||||
ボイス | なし | ||||
攻略 | ルート制限についての詳細は↓(反転させてあります) おそらく、メイン4人のグッドは条件無しで攻略できます。 辰巳バッド(裏辰巳)と実家・兄EDがルート制限にひっかかります。 (同窓会への出席を断らなければならないため) 同窓会への出席を断る選択肢は、辰巳グッド攻略後に発生するようです。 もし、選択肢が発生しない場合は、セーブからではなく最初からやり直すか、メイン4人のEDを見た後にプレイし直してみてください。 |
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内容 | 主人公・結城陸は存在感の無い陰気な学生。 彼女がいた事もなく、バイトに明け暮れ、友人も少ないつまらない学生生活を送っていた。 そんなある日、中学3年時の同窓会の知らせがある。 主人公は中学時代3人のクラスメイトにいじめを受けていた嫌な思い出があった。だが何の変化も無い日常に退屈していた主人公は同窓会に行く事を決意する。 それが不幸と陵辱の幕開けである事も知らずに…。
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システム & 機能 |
・テキストのスキップ:あり(既読判別:不可) ・読み直し機能:あり ・CG鑑賞モード:あり(70枚)←パーツ替えを含むと77枚 +特別編(12枚) ・シーン鑑賞モード:あり(18シーン) ・BGM鑑賞モード:あり(10曲) ・セーブポイント:20 ・END:19 |
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感想 | おもしろいはずだ…と自分自身に暗示をかけながら頑張ってプレイしていました。特別編でやっと多少は報われた…。 萌えられなければただ苦痛なだけのゲーム。裏辰巳萌え(ただし特別編のみ)。 さすがマリンハート。システムのへボさ・デザインセンスのなさは健在です。 既作に比べれば、シナリオもCGもレベルは上がっていますが、とても★3つはあげられません。システムが他社並になって、デザインセンスが良くなっていれば★3つレベルにも達していたと思いますが…。 ちなみにメッセ特典の「特別編」はプレイすることをオススメします。萌え。 キャラ萌え的には不足分を補うプラスαがありました。しかし、それを完全にマイナスにした要因があり…、それが陸の性格。ひどすぎ。うじうじなよなよ卑屈受け(しかも主人公)は生理的嫌悪。たぶん、おもしろいと思えなかったのはコレに尽きる気がする…。 …でも、スキャンダラス・ラプソディーに比べれば格段に進歩してるぞ! 頑張れ、マリンハート! 定価では絶対に買わんけど。 マリンハート作品の一番の問題は、『作り込んだ』という印象がカケラもないところだと思うのですよ。 ■シナリオ 萌えるまでが長かった…。よく投げ出さなかったものです。 決して人を惹き付ける文章ではないですね。 まぁ、それができるライターさんはそうそういませんが。コレの前にプレイした咎狗も最初の方は苦痛だった。 最初のつかみが上手いと、ものすごくゲームやる気になるんですけどね~。 つかみだけ良くても後が微妙だとアレですが…。 まったくうまい文章ではありませんし、展開の構成もひどいもんだとは思いますが、最終的には萌えました。 萌えツボをしっかり押さえて書けるというのはすごいかと。 書き込みが足りないのかな。無駄な文章と足りない文章が目に付きましたね。慣れてない印象を受けました。 今後が楽しみなライターさんでもあります。 「キレイな文章」というと語弊があるかもしれませんが、そういうシナリオが書けるようになって欲しいなぁ。読んでてすっと頭に入ってくるような。 現時点でエロが非常にエロイので、それは持続して欲しい。 萌えるHシーンを書ける人は貴重です。 でも、主人公だけは何とかしてくれ。これが絡むというだけでなんだか微妙な展開に…。もてる理由はいじめてオーラを放っているからなのか? 設定が萌え設定でないのが、このゲームの一番ツラい所でした。 ■キャラ別のプレイ日記(EDごとの単なる感想程度) →コチラ ■原画・CG CGは見られるモノあり見られないモノありでしたが、シナリオにたいしての枚数は十分あったと思います。 この前プレイしたばかりのゲームが咎狗っていうのがかわいそうになってくる、ホントに…。比較対象としてはかなり厳しいレベルの差が…。 まっさらの状態でやれば、またはマリンハートの他ゲームプレイ後ならもうちょい良いところも挙げられたんでしょうけど。 まず、原画のレベルは高いとは言えません。 結構好きなかわいい絵柄なのですが…、素人目から見てもデッサンやばすぎ。 塗りもヤバさを助長させてるしなぁ。 簡単に完成するアニメ塗りから手のかかる水彩塗りにした~~みたいなことを雑誌のインタビューで言っていましたが、アニメ塗りでも陰影を丁寧に付ければものすごく手間がかかるし、とても美しいイベントCGを完成させることができます。 引き合いに出すのもアレですが、学園ヘヴンとかセラフィム・スパイラルとかVivid Color系とか。まあ、原画からしてレベルが違いますけどね…。 ようは水彩塗りでも確実に陰影付けて丁寧に塗らないと綺麗には見えませんよ、ってことで。 このゲームではかなり強いボカシでごまかしてるからなぁ。だから手抜きに見える。 まあ、実際にオール水彩塗りは完全アニメ塗りよりも手間と時間がかかるんですよ。ただし、水彩塗りで本気で綺麗なCGを作ろうとすればですが(アニメ塗りは影の指定さえ完璧にすれば、後は比較的楽)。水彩塗りは手抜きに見えかねないのが諸刃の剣だと思うなぁ。 ちなみに私が一番丁寧で綺麗だと思ったのが、女装して二宮と歩いているCGです。雑誌の露出も多かったですね。 このCGは好き。構図も綺麗だし、著しいデッサン崩れもない。まだボカシが強いですが塗りは比較的丁寧。このレベルを、すべてとまでは言いませんが、せめて半分はキープして欲しいです。 とはいえ、原画にしても、このCGは二人が直立不動だからできたレベルなんだろうなぁ。ちょっと難しい構図になると一気にガタガタ。 背景は相変わらずクソ。前よりはだいぶ向上してますが、まだまだ頑張りましょうのレベル。 思いっきり水彩塗りの立ち絵と、少しは調和するように描いた方が良いんじゃ…。 立ち絵も淡すぎるんだろうなぁ。もう少し濃い色で塗らないと、背景と合成された時の違和感がなくなりませんよ。そりゃ淡い方がごまかしきくから楽でしょうけどね…。 ■システム・機能 最悪です。 本気で、中身に萌えられなかったら苦痛なだけのゲーム。 テキストのスキップはある、バックログもある、CG鑑賞・シーン鑑賞モードもある、右クリックリターンもある…基本的な部分を押さえているようですが、まったくです。 スキップは未読既読構わず飛ばしてしまうし、スピードが遅すぎる。かろうじて左クリック連打よりはマシ程度。 バックログは全画面ではなく、コメント欄に表示。まあ、これは仕方ないけど。 全画面じゃないとスクロールで移動できなくて不便ですね。スクロールバーがないなら、マウスホイールに対応させて欲しかった。 鑑賞モードは動作が重すぎ。次のページ開くのに何秒待たせるんだよ! 細かいところだけど、何ページ目という表示があると便利だったかなぁ。動作遅いからクリック連打で飛ばしたんじゃないかと思ってしまう。 右クリックリターンは便利だけど、すべてにおいて動作が遅い…。戻るのに何秒かかるの? 普通、コンマ2~3秒とかでいけるんだけど。 何よりもひどいのが非アクティブ時の動作。 ゲームしながらブラウザ起ち上げて雑感書いたりしてると、なぜかブラウザ上で行ったキーボード操作及びマウス操作が、勝手にゲームにも反映されている…。 こんなゲーム見たことないよ…。他のゲームでも非アクティブ時の動作をONにするとこうなるのか? いや、キーボード操作は拾わないはずだ。検証してないけど。 このゲーム、スキップがすんごい遅いから、次の選択肢まで待ってる間がヒマなのですよね…。なのに、スキップしたままにさえなりやしない。 動作さえ速ければここまで文句は言わないけど…。 立ち絵が切り替わる時も一気に遅くなるし、どういうプログラム組んでるんだろう。 いっそ立ち絵切り替えないでくれ。どうせ大して変わらないし、しかも今のままでもタイミングずれてんだから。 システム周りのデザインセンスは本当に向上しませんね~。 こういうところが『作り込んだ』印象が持てない原因なのですよ。 やっつけ仕事にしか見えない。 (2005/06/05)
『弄り遊戯 特別編~あいつに執着する理由~』プレイしました。萌えー。 なぜか、本編より文章もうまくなってる気がします。しっかり読めた。 陸視点じゃないからかも? 本編では攻め側の心理がわかりづらかったからなぁ。 個人的に攻め視点の方が好きというのもありますが。 攻めが一方的に執着してるだけなのに、うじうじなよなよしてるだけの陸の心理描写しかなかったあたりが、本編で何か物足りない感を生んだ原因かも。 こういう裏設定なお話は萌え。この特別編作ったのは正解ですね。これを最後に読んでこその弄り遊戯だと思います。 オマケなのにCG豊富なのも好印象。 香坂はもうちょっと先も見たかったかなぁ。ワンシーンのみという感じで残念。 穂高萌え。本気で昔からマジだったんですね…。 そして穂高編に登場する辰巳。そう、裏辰巳に求めてたのはこれですよ。この思いっきり性格ひねくれてるヤツ。この対立CGが非常に好きです。 穂高編もこれで終わりか。あっという間。まぁ、オマケですしね。その割にCG多いけど。 二宮はなんとなく長く感じた。ていうか、二宮編おもしろい。すごいよ! マリンハートなのにおもしろいなんて!! シナリオもテンポが良かったです。本編もこうだったらなぁ。やっぱ攻め視点か…。 辰巳編はイマイチ。出会いのシーンがわかってすっきりはしましたが。CGを最初のシーンで2枚使っちゃったからなぁ。まあ、他に書く内容もないかもですが…。 やっぱ穂高編のような裏辰巳が好きだ。でも、本編は裏辰巳ルート微妙なので、純愛ルートのが好き。 これプレイしてて、声ありだったらよかったのになぁと思いました。なんだか自然に声が聞こえてくるようだったので…。 こんなこと思ったのは初めてですよ。普段は声無し派なので。 (2005/06/08)
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