レビュー◆王子さまLv1
タイトル | 王子さまLv1(おうじさまレベルワン) | ||||
発売日 | 2001/06/22 | ||||
私的ランク | ★★★★★ | ||||
制作元 | アリスブルー | ||||
ジャンル | のーてんきドタキュンRPG | ||||
定価 | ¥6300(追加ディスク:¥2500) | ||||
対応 | Windows95/98/Me/2000 日本語版 | ||||
年齢制限 | なし(+18禁) | ||||
ボイス | なし | ||||
攻略 | 攻略チャートは→【こちら】 回想モード一覧は→【こちら】 | ||||
内容 | 前作「隠れ月」と同じ世界にある西洋ファンタジー風の国から話は始まる。 舞台は自由都市地帯の小国、ルーキウス王国。 王家の人々は冒険者集団の末裔であり、遺伝的に幻獣使いの素質を持っている。 歴代の国王は就任前から修業を積み、この珍しい才能を開花させて幻獣使いとなる。 だが、次男故に修行もさせてもらえず、まるっきり一般人な第二王子のカナンがいた。 RPGチックな冒険にあこがれていて、町に冒険者ギルドが開店し、長らく閉鎖されていたダンジョンが開封されたのをいいことに、レベル1にも関わらずギルドに登録してしまう。 巻き添えになったのは、幼なじみかつ従者であるセレストで、無理矢理相棒にさせられてしまった!? 晩ご飯までにはお城に帰るダンジョン探索、無事に終わってくれるのだろうか…。 王子様Lv1本体は「隠れ月」同様ボーイズラブ要素無しだが、BL追加ディスクのデータを追加インストールすると、本編中に18禁のボーイズラブイベントが加わる。
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システム & 機能 |
・テキストのスキップ:あり(既読判別:不可) ・読み直し機能:なし ・CG鑑賞モード:あり(49+23枚)←パーツ替えを含むと89枚くらい ・シーン鑑賞モード:あり ・BGM鑑賞モード:あり ・セーブポイント:12 ・END:1(マルチエンディングではありません) |
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感想 | やっぱ良いですね?、アリスブルーは。この独特のノリが大好きだ…。 まずシナリオ・CGは花丸に近いと思うのです。 最終目的が当初さっぱりわかりませんでしたが、プレイしているうちに明らかになっていきます。 珍しくプレイしていて飽きが来ませんでした。 大抵ずっとやってるとだんだん飽きてくるのに…。 CGは原画もかわいいですが、相変わらず塗りがすごくきれいです。 これだけの量をホントに2人だけで塗ったのでしょうか(だったはず?)。すごい…。 システムは二重丸とも言えるし三角とも言える…。 まず、すばらしい点はゲームオーバー時の処理。 ギルドからの大きな任務が1章ごとに1つあって、それを決められた期限までに終わらせられない場合にゲームオーバーになるのですが、その際に今プレイしていた章の頭から再度始められるようになっています。 もちろんただやり直せるわけではありません。 RPGが苦手な人のために「期限を3日延ばして章の最初から始める」という機能が付いているのです。 ゲームが苦手と言われている女性プレイヤーには嬉しい機能でしょう。 難易度が低いためにあまり使うことはないかも知れませんが、配慮が細かいなぁと思います。 後は前作同様、シーン回想があります。 でもこれ、背景がイラストの時は良いのですが、マップ(?)が背景の時がちょっと…。 シーン回想では表示されるのが立ち絵だけで、ユニットなどマップは全く表示されないのです。 なのでちょっと雰囲気崩れる…というところもありました。 できれば入れて欲しかった。マップにオートの動きがある場合は特に。 それと、クリックだけではなくリターンキーでも次に進められるのが便利でした。 あと、ちょっと困ったのはセーブ。 すごく眠いのに、このままじゃ明日に響くのに、まだまだセーブができません…。 セーブは1日の終わりの時だけ。 セーブポイントを作るか、自由にセーブできるかして欲しかったです…。 セーブできる数ももう少し多い方がいいなぁ。 と思っていたら、町画面でセーブできるようにするプログラムを発見。 非公認の改造プログラムなので、ここでは紹介しませんがリンクに登録してあります。 あと、ゲーム中にメインメニューに戻れると良かったなぁ。 システムメニューとかからでも。 BL追加ディスクを入れた場合は、カップルコンフィグという受け攻めを自由に決められる機能があるのですが、これはうれしいんだかうれしくないんだか…。 カップリングが事前にわかってしまうのですよね。 いや、完全にはわからないのかな。 ショタ受orショタ攻とかオヤジ受orオヤジ攻の場合は。 でも、完全に名前が書かれてるのもあるのですよね…。 まあ、これは追加ディスク本体にもさんざん注意しろと書かれているので、これ以上言うことはできないなぁ。 カップリングを知りたくない場合はCPコンフィグという選択肢は選ばない他、どうしようもないでしょうね。そしたら自分の好みには設定できませんが。 しかし相手が白鳳の場合、受け攻めを選んでも結局は白鳳攻めって感じですね(^^;) 白鳳受けだとしても思いっきり誘い受けだったり強姦(じゃないけど)だったりだし。 ところで、ショタ攻の時だけからみのイベントCGがないのは、やはり描けなかったからなのでしょうか。 まあ、私的にショタ攻めは好きでないのでそれほど見たくもないですが。年下攻めは好きだけどショタはちょっと…。 というかあの身長差でどうやってやってたんだろうと不思議にはなります。 相手がイスに座ってるのに、届くのだろうか(設定資料集見てて気付きましたが、イスではなく床に座っていたのですね…)。 あと、全体的にときどきHシーンの絵でデッサンとか微妙に見えるのは気のせいか…? とりあえず今までの中では私的に一番面白いゲームでした。 ちなみにBL追加ディスクがなくてもかなり萌えられると思います。 あと、アリスブルー自社編集の公式ガイドブックはかなりオススメ! 『隠れ月』のよりも断然良いです。 『隠れ月』の時は目新しい絵がほとんどなかったのでイマイチ楽しめませんでしたが、今回はイベントCGのラフやらオフィシャルページにある開発語録の元ネタなど、いろいろあっておもしろいです。 (2001/08/21)
新PCに再度ゲームをインストールしたのですが、過去のセーブデータが見つからないため、初めから再プレイしています。4年ぶり。ついでに攻略も作成。 回想モード一覧はちょっと大変だった…。シナリオを追っていれば自動発生するイベントの発生条件とか。まあ、こういう無駄にちまちました攻略が好きだからやってるのですが。 システムは今となっては必要な機能がないわでかなりツライですが、やはりシナリオが好きだなぁ。せめてバックログがあれば…。 あの大どんでん返しには驚愕ですよ。ちょっとネタバレなので以下反転。 今まで王子はずっとルーシャスに憧れてダンジョンを踏破してきたのに、むしろ自分の行動のせいでルーシャスが600年間守り続けてきたことをふいにしてしまったという…。 ロイのシーンで、そういえばそういう設定だったっけ…と思い出して、なんだかずっしりときました。なんせプレイヤー自身が王子をせっせと強く育てて倒し続けてきたものですから、余計に。 根幹が揺らぐ設定がどうも好きらしい(もちろんシナリオにある程度のレベルが必要になりますが)。 ロイのシーンは本当に好きですね。イベントCGの使い方が効果的だなぁと思います。ロイの「いや、いい。わかっている…」で、CGが切り替わるのが非常に印象的で。 Lv2はセーブデータあるけど、1回プレイしておこうかな…。また主従を見たいです。 音楽はドラアタさんよりもNEYさんのが好きかも。 (2005/11/09)
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