レビュー◆ピヨたん~ハウスキーパーはCuteな探偵~
タイトル | ピヨたん~ハウスキーパーはCuteな探偵~ |
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発売日 | 2006/04/28 | ||||
私的ランク | ★★★★ | ||||
制作元 | Spray | ||||
ジャンル | お屋敷潜入探偵アドベンチャー | ||||
定価 | ¥7600(税込¥7980) | ||||
対応 | Windows 98/Me/2000/XP | ||||
年齢制限 | 18禁 | ||||
ボイス |
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攻略 | 攻略ページは → 【コチラ】 | ||||
内容 | 俺は、探偵見習いの二宮透。 憧れの探偵事務所に雇ってもらったのはいいけれど、俺にできることといったら掃除くらい……。 でも、いつか立派な探偵になるために、日々修行中なんだ。 そんな俺に与えられた初仕事は、なんとハウスキーパーとしてお屋敷に潜入すること。 早速向かった潜入先は、有名な風間エンタープライズの社長のお屋敷。 しかもそこには、ワケありで個性的な人たちが一緒に住んでいて……。 やがて住人たちの背後に見え隠れする事件のニオイ……。 一体ここで何が起こっているんだ!? 得意の掃除能力を活かして、屋敷内を担当調査! どんな事件も俺がキレイに解決してやる! もうピヨピヨの見習い探偵だなんて言わせないからな!!
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システム & 機能 |
・テキストのスキップ:あり(既読判別:可) ・読み直し機能:あり(音声リプレイ:可) ・オートモード:あり(調節:自在) ・CG鑑賞モード:あり(76枚)←パーツ替えを含むと187枚 ・シーン鑑賞モード:あり(50シーン) ・BGM鑑賞モード:あり(20曲) ・セーブポイント:100 ・END:17 ・右クリックリターン:可 ・マウススクロール:バックログのみ有効 ・キャラ別音声オフ:可 |
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感想 | 2年ぶりのSpray新作PCゲーム。 体験版プレイした時はどうなることかと思いましたが(微妙な古くささとか、ちょっと私的感覚とずれたノリとか)、実際プレイしてみれば普通におもしろかったです。 傑作とまではいきませんが、ヘヴン同様万人が楽しめるレベルかと。良作。 激しいキャラ萌えがない点は前作と変わらずですが、安定した質と楽しさがありました。 特筆すべきは、飽きないゲームシステムの構築に成功している点。 共通ルートに共通シナリオがほぼないというこの構成は良いですね。 作業プレイにさせなかったことは素晴らしいと思いますが、反面、単に小粒と感じられる部分も。 お手軽プレイには向いています。 設定的な違和感はご都合主義のお約束と言うことで見逃すのが吉。王道です。 ■シナリオ 先の展開もわかりやすい比較的王道な内容なので安心してプレイできます。 各キャラの設定が絡み合わう中で、それぞれまったく別のシナリオとして構築してあるのもおもしろい。ややかぶるキャラもいたものの、飽きずにプレイできました。 …なんだろう、シナリオに関して書くことがあまり思いつかない。 プレイ終了後、おもしろかったんじゃない?ですっかり完了してしまった感じ。 キャラにそこまでの思い入れがないせいかも…。 透と里村の掛け合いは全編通じて楽しかったです。 文章自体は読みやすかったかな。 誤字脱字・明らかな間違い・ボイスとセリフの相違は結構見かけましたが。 致命的なバグはありませんでしたが、校正関連もしっかりデバッグした方が良かったかもですね。 プレイ初期の頃は、なんだこの主人公の唐突な行動は…と思うこともありましたが、慣れてからは、設定上のお約束として気にならなくなりました。 その辺りを許せるかどうかで楽しめるか否かが決まるような気もします。 個人的には山崎ルートがシナリオ的に一番微妙だったかも。 でも、一番らぶらぶっぷりが好きだったのは山崎ルート。いちゃいちゃしてるのが良いです。 ただし、最萌えカプは無し。 それぞれのキャラルートで、後日談やエピローグに微萌えしていました。そこはかとない萌え。 ボリューム的には、各キャラ共通ルート3時間+個別ルート2時間ずつという感じです。 (音声ほぼ全部聞きながらオートモードで進めた場合) 多少のずれはありますが、それより長くなることはほぼありません。共通ルートは2時間で終了する場合も。 ■キャラ別プレイ日記 各キャラの感想は雑感に記載 →【コチラ】 ■原画・CG やや苦手。場合によっては、好きな絵柄もあるのですが…。 うーん、塗りと相まってやや古くさく見える部分があり。 線は細さがある方が好きかも。 繊細な感じの絵は好きでした。 立ち絵と顔グラよりイベントCGの方が好みな絵のものが多いかな。 しかし、全般的にクオリティは高いです。綺麗。この辺は、さすがSpray。 背景は外注のようですね。まあ、背景としては標準かな。素晴らしいとは言えませんが、ひどすぎると言うことはないという感じのレベル。 でも、イベントCGの背景がまんま3Dなことがややありました。メインが人物なのは解っていますが、背景もできればもう少し綺麗に描き込んで欲しいなぁ。 イベントCGの枚数的にはなんとなく少ない印象。差分はかなり多いですが。 「足りない」のではなくあくまで「少ない」という感じです。 ■サウンド メインの声優さんはかなり素晴らしいのではないかと。 そういえば、全員本名ですね。金の力? 里村はマジですごい。檜山さん、こんな演技もするのか…。透との掛け合いがおもしろかったのは、声の力に寄るところも大きいでしょう。 たまにうるさくはありましたが、それを大きく上回って、ただただすごかったです。 BGMはしっかりBGMでした。切替はもっと自然に迅速に。 システムボイスいっぱいで楽しかったです。ちゃんとオフに出来るのも◎。 ■システム 素晴らしいです。絶賛に値します。 体験版でシステムに違和感を覚えたのはオートモードにしていなかったせいでしょう。 マウス下スクロールでシナリオを読み進められなかったので。 難点と言えばそのくらい? 今回、キャラの音声はすべて適切な大きさに調整されていて、極端に小さくしたり大きくしたりしたいキャラがいなかったので、キャラ別音量調整は欲しいと思いませんでした。 みのりがうるさかったくらいかな? みのりやその他悪役キャラはうるさかったり微妙だったりすることがあったので、長いと飛ばしがち。 ビジュアルアーツ系は色々な機能がそろっている割りにはやや使い勝手が悪い印象があったのですが、今作でひっくり返りました。 (そういえば、ラシエルとそし僕も快適でしたね。忘れ去っていた…) システム設定が基本1ページに収まっているのも好印象。非常に設定しやすいです。また、変更後に右クリックで戻れるのも楽。 セーブ&ロードのページも見やすくなりました。これは前からだったかなぁ?? あえて言えば、セーブ&ロードページを開く時は、最新セーブのページではなく、前回開いたページが自動的に表示されると楽だったかな。 これは慣れましたが、フォントがやや読みづらかったです。仕方なく丸ゴシックに変更してプレイ。メッセージウィンドウの背景色が変えられると便利だったかな。 バックログは全面ではなくメッセージウィンドウのみに表示される形式。 個人的には全面の方が読みやすくて好きですが、今作のはすごかったです。まさか顔グラの変化まで保存されているとは…。 あと、画面効果が完全にオフに出来ると嬉しかったなぁ。「素早く表示」のわりには遅かったので。攻略時はずっとCtrlで飛ばしてました。 しかし、概ね画面切替はさくさく動いていてストレスフリーでした。軽いシステムは良いなぁ。セーブ&ロードも速かったです。 ゲームシステムとしても秀逸。 マップも探索モードも探偵手帳も非常に楽しかったです。 ちょっとしたおまけがおもしろい。 シーン回想が少なかったのはちょっと残念かな。 (2006/04/06)
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