レビュー◆楽園行
タイトル | 楽園行 |
||||
発売日 | 2003/03/07 | ||||
私的ランク | ★★★☆ | ||||
制作元 | アリスブルー | ||||
ジャンル | ロードムービー風ビジュアルノベル | ||||
定価 | ¥2800 | ||||
対応 | Windows98/Me/2000/XP 日本語版 | ||||
年齢制限 | 18禁 | ||||
ボイス | なし | ||||
攻略 | ヒントが知りたい場合は【下の方】へ | ||||
内容 | 何度目かのバイトを首になったばかりの大成は日々をぐうたら過ごしているフリーター。 ある日、近所のたまり場で、幼なじみのフリーター・十一、医大生・二志、大学生・太郎らと暇つぶしをしているところに、雀荘で働く玄が黒いアタッシュケースを持ってやってきた。 その中にはそうそうは見られないくらい大量にある札束の山。 聞けば、賭麻雀で勝ち分を払わないから適当にもらってきた、と言う。 見るからに出所のアヤシゲな大金を追ってか、いかにもな黒塗りの車が現れて…。 思わず逃げ出した大成達は、オンボロワゴンに乗り込み楽園を目指す。
|
||||
システム & 機能 |
・テキストのスキップ:あり(既読判別:可) ・読み直し機能:あり ・CG鑑賞モード:あり(22枚)←パーツ替えを含むと30枚 ・シーン鑑賞モード:なし ・BGM鑑賞モード:あり ・セーブポイント:20 ・END:15 |
||||
感想 | いよいよAlice Blue初の低価格ゲームが発売されましたね~。 もちろん特典目当てでオフィシャル通販しましたが、起きたときにはクロネコさんは去った後でした…。 10:30に来るとは…。12:30まで寝こけていたのも問題ですが。 特典ですが、2800円で56Pの冊子を付けてしまうのは本当にすごいと思います。 しかも、紙質がすごくいい! 同人誌のようになるのかと思っていたら、通常のマニュアルと同じつるつるのコーティングされた紙が使用されています。 内容は各キャラ・イベントCGの設定・線画・ラフ、トム・ふみゃさんのショートストーリー、ひさと・スズケン・好緒さんのイラスト・コメント、BGM内の1曲「Clouny」のバンドスコアなどなど。 本当に盛りだくさん。 なんと、アリスソフトのちょも山さんが描いた十一もあり! 萌え~。 (ちょも山さんは大悪司の市議会関係や妻みぐいの原画をされている方です) スズケンさんの描いた疲れ果てている二志に萌え。非常に萌え。いいなぁ、この眉間のしわ。迷惑そうな顔。萌え~~♪ ひさとさんの二志は今回イマイチかも。ダイレクトメールのがかわいかったなぁ。 そういえば、私いつのまにか萌えを取り戻していますね。 カフェリンのちぃで全部吸い尽くされたかと思いましたが、あの影響力も時を経て薄れてきたということか…。 特典もすごいのですが、アリス恒例の豪華マニュアルは健在ですね。 いつもと比べればそりゃ縮小版で落ち着いてますがDVDパッケージにフルカラー16Pなら他社と比べてもかなり良いのではないかと。 今回のマニュアルは特典の豪華さにちょっと忘れられがちな存在な感じ。 内容はキャラ紹介に伝統のスタッフコーナーとスタッフ4コマ、操作説明など。 BGMがなにか変…。“Vacation”という曲が音楽鑑賞モードで聞くときは普通に再生されるのに、ゲーム中だとCDに傷がついているかのように音飛びが激しくなるのですよね。 しかし、チェシャのお部屋内「マニュアル補足」を見て解決。 なんかDirectX関係の問題があったらしい。なるほどBGMもEDもおかしかったわけだ…。アリスブルーにしてはめずらしく、機種依存でもプログラムに問題あったのですね。 CGはあがけの時よりも一般向けする絵柄になっているのではないかな。筋肉が減りました。でも、なんでわざわざ肋骨の部分をむきむきにするのか…。のっぺりか薄く肉付きで良いじゃないか。 塗りがちょっと荒っぽいけど、この殺伐とした世界観には合っているかも。 でもって、コンプ終了したわけですが。 なんとパーツ替えが2種10枚もありました。CG数少な…。 スズケンさん一人で原画・CG全部やっていたそうですし、製作期間短かったのは分かるのですけどね。 しかし、色の使い方がおもしろいなぁ。各キャラにテーマカラーを持たせているのかな? それで光源の色を分けていたり。 ちょっと光量(~)でごまかしてるっぽい部分も見受けられますが…。 線画がマンガのように太かったりするのもあまりみない描き方ですよね。 シナリオは微妙なところ。理解できない展開が多いです。目的が分からないまま結果だけ出ているかんじ。 結局、なんで楽園に行こうとしたのか、そもそもなんで逃げたのかそこら辺の理屈が分からない。 新人さんの実験作だというから仕方ないのかな? 掛け合いのおもしろさにとうとうその辺ををまったく考えなくなってしまいましたが。 それとこのライターさんは文章自体にクセがあります。これはかなり好き嫌い分かれるかと。私はちょっとツライかな。 そもそもゲームシナリオにこの口調はありなのか…? そこら辺にたむろしていそうな若い兄ちゃん風のしゃべり方。 どんなシナリオかはオフィシャル紹介ページのシナリオ部分のスクリーンショットで確認できます。初めてこの画像を見たときは、まさかゲーム全体があんなノリだとは思いませんでしたが…(^^;) でも、会話のテンポやら掛け合い漫才やらが絶妙でどんどん引き込まれていき、最終的には慣れました。今ではまったく問題なしな状態に。 飛ばし読みには向きません。飛ばして読むと、誰が何を言っているのか分からなくなるので…。それぞれの口調は多少の差はあれど、ほぼ皆同じで後につくト書きの部分まで誰のセリフか分からないことが多い~。 連続で3人や2人での端的な会話が続くと誰これ…状態に。 この口調が掛け合いのおもしろさを出してもいるのですが。 ネタバレというかカップリングですが、主人公との全カプがリバであります。 1本道というのでカップリング固定かと思っていましたが、ストーリーは1本道でもその途中に入るカップリングはユーザーで指定が可能なのですね。 また、最初に『楽園行』の紹介ページ見たときは、アフロがいつものアリスのりのおもしろキャラなのかと思いましたが、まったく違います。 アフロ普通に怖いです。アホキャラじゃありません。 でも、好緒さん…。アフロの奇声「きぃひゃっははあぁ!」って、普通に言えますよ? システムは向上しています~。 右クリックでスムーズにタイトル画面に戻れたり、かねてから切望していたシナリオの読み直し機能も装備。ちょっと見にくいですが。 クリック無しで自動的にシナリオが進むオート機能もあるのですが、かなり使いにくい…。速さの調節もちょうどよくは設定できません。 セーブ&ロードもいつものようにすばやいのですが、間違ってセーブしそうになることがしばしば。 今回はシーン鑑賞モードはないのですが、チャート機能があります。 選択肢とその分岐などが全部1枚のチャートになるのです。全11ページ。 これを見るとベストEDは1つだけっぽい…。全員共通の楽園行ED。あとはバッドEDが14種類~ チャートが100%になると背景にコンプリート画像が表示されます。(未確認) やっぱりアリスブルーはそこまで気を使ってくれていたのですね…。 音楽はまあ普通ですね。取り立てて良くもなく悪くもなく。ですが…、どうしてもEDの音楽がエヴァにしか聞こえません。あれはいいのでしょうか(笑) 有名な曲なのはわかってますが、アレ使えば大多数の人(適当)にエヴァに見られるだろうになー。 今、二志とのHシーンに突入しましたが、ラブは無し。かなり無し。恋愛要素がまったくない。興味本位・成り行き程度。極限の状況で友情(~)がちょっと行き過ぎちゃったよ、なかんじ。 でもHシーンのシナリオ自体は萌えです。特に最中でさえ冷静な二志に萌えv 1プレイ1時間程度かな? 2周目以降はスキップ使えるのでもっと速いでしょう。 あ、二志の「バルス」には笑いました。でも、他社商品(~)の名前出しても良いのかなぁ? バルスだけでも内輪受け気分で充分笑えたし、その後の“ラピュタ”という固有名詞は出さない方が良かったのでは…。 大成の新しい呼び名を冷静に判断する二志にも萌え(笑) 「呼ぶ俺たちも痛々しいので却下」がなんともいえないツボに…。 十一プレイ中~。さすが幼なじみ。漫才にも気合いが入っています。 十一もなぜHに入るのか分からない~。気が向いたからというかんじであっさりしています。鑑賞する分には、なに恥ずかしいことやってるんだこいつら的な照れが入らないおかげで素直に萌えられますが。 大成×十一。わ、笑いが止まらない…。笑えるHシーンってどうよ?(笑) だめです。こいつらおもしろすぎ。 十一ルート2周目で気が付いたのですが、なんで十一だけ立ち絵が1枚多いんだろう…。ヒイキ? 深夜のモーテルで顔洗ってるヤツ。 太郎は特に感想なし? あまり印象に残ってないなぁ。 とりあえずでかい犬みたいな。 玄の蟲笛がちょっとヒット。止、まった…って、王蟲ですか!? ナウシカ?(笑) やはり作品名出てこない方がにやりとできるなぁ…、と思ってみたり。 でもって、ふみゃさん言の通り、玄はたしかに妖精さんだ…。摩訶不思議。 二志と十一の名前を出して拗ねる(~)玄が萌え…はしないけど、ツボ。 浪人はなんか可哀想で笑えるキャラですね。セリフのはずれっぷりが面白い。他キャラのように漫才にはならないことごとく滑っているセリフが…。 大成の、手練れろよ…、に微妙な哀愁を感じます(笑) しかし、浪人はどういう終わり方なのかさっぱり分からなかった。結局何だったの?? アフロ…、いったい何だったのだろうか。 なんというか…本気で何がしたかったのか不明。ワゴンの謎とかなんとなく解けたような気もしないでもないけど、結局最後の埠頭のシーンでワゴンに穴あいてるし。意味は…? もうちょっと書き込んでも良いんじゃないかなぁ、と思いました。 これはアフロに限らず全キャラに言えることですが。 プレイヤーの脳内妄想に頼るのも程々に…。 (2003/03/14)
*簡単な攻略へのヒント 最後に“楽園行”にたどり着けることは前提で。 Hシーンが見られるかどうかは、序盤の選択にかかっています~。 選んだ選択肢の結果では徹底的に目当てのキャラがかかわるようにセーブ&ロードを繰り返して下さい。 火炎瓶だとか、後ろを向くだとかも重要な選択肢の一つです。 怪我状態のキャラと寝室で話しているときの選択肢が3つある場合は、Hシーンのあるルートにはいることができます。 2つしかない場合は、それまでの選択肢でどこか失敗しています。 ちなみにHシーンのあるルートの場合は、楽園行EDのあとに各キャラとのエピローグが追加されます。 アフロは再襲撃で車内に残るようにしてください。あとはアフロっぽい選択肢で。一人での行動を心がける。 アフロルートには受攻選択肢はありません。1ルートで受け攻め両方見られます。 |