レビュー◆そして僕らは、
タイトル | そして僕らは、 |
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発売日 | 2004/01/30 | ||||
私的ランク | ★★★★ | ||||
制作元 | Spray | ||||
ジャンル | オカルト物ビジュアルノベル | ||||
定価 | ¥6800 | ||||
対応 | Windows98/2000/Me/XP | ||||
年齢制限 | 18禁 | ||||
ボイス | なし | ||||
攻略 | 各ルートBAD ENDの回収方法 完全な解答は書いていません。各EDの発生条件となりそうな選択肢などを記載。 |
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内容 | 赤井瞭は自主制作映画を作るために、古くからの伝承が残るとある島にスタッフと共にやってきた。 今回の映画に参加するスタッフは、カメラマン・蒼山修平、照明兼大道具・森本丈士、音響・藤堂聖人、俳優・栗栖廣己、女優・佐倉遥、以上のそれぞれ個性的な5人。 しかし、島に着いたはいいものの奇妙なことばかりが起こってまったく撮影が進まない。 そして遭遇する様々な事象が絡み合い、少し不可思議でミステリアスなストーリーが引き起こされていく…。 攻略キャラルートによって全く異なった展開を見せるパラレルなストーリー。
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システム & 機能 |
・テキストのスキップ:あり(既読判別:可) ・読み直し機能:あり ・CG鑑賞モード:あり(59枚)←パーツ替えを含めると63枚 ・シーン鑑賞モード:あり(22ヶ所) ・BGM鑑賞モード:あり(21曲) ・セーブポイント:90 ・END:25 ・フローチャート:あり ・オートモード:あり ・キーボード操作:可 |
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感想 | 総評としては、まあ楽しめるんじゃない?というかんじ。 学園ヘヴンとどっちが良かったかなぁと考えて、こだわりの感じられるおもしろさとしてはそして~、わかりやすい楽しさとしてはヘヴンかな、と。 評価ランクをヘヴンより上にしようかかなり迷ったのですが…。 私的に★4.5には及ばないと思ったし、ヘヴンを3.5にしようかとも思ったのですが、他のゲームとの兼ね合いも考えて★4つのままで。 そもそもヘヴンよりもおもしろかったかと聞かれると、それなりにヘヴンを楽しんだ身としてはそうだとも言い切れない気がしました。 ヘヴンは王道で万人向けだと思うのですが、その分?一部では中身が薄めな所を敬遠されそうな気がします。というか、私もその一人かもしれません。 そして~は…うーん、万人向けと言えなくもないけど、やはり人を選んでしまうかなぁ? 仕上がりとしては良作だと思います。展開も各キャラそれぞれで面白いし。ただ自信を持ってオススメすることができないのが事実。萌え的に物足りないのかなぁ…。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 購入してしまいました…。回避予定だったのになぁ。最近衝動買いが多いですよ。 オフィシャルで購入したので特典CD付き。まだ中身は見ていませんが、おおかたコンプしたら見ようかと。 しかし、対応早いですね。代引きにしたら購入希望してから5時間で発送されました。 かなり細かいところにまで気が使われているゲームです。 デザインセンスとでもいうのでしょうか? ゲーム周りすべてに自主制作映画の雰囲気が漂っています。 システム設定画面のアイコンやらゲーム画面のデザインやら各種効果音・フォントやら。 ものすごいこだわりが感じられます。 ■シナリオ 私、プレイする前は青春物なのかと思っていたのですが、思いっきりオカルト物でしたよ。びっくり。 あれよあれよという間に話が胡散臭い方向へ…。 なかなか、おもしろいかな? たしか1プレイ6時間くらいだったかなぁ。セーブデータ見るとそのくらいだけど、途中に食べたり干したりいろいろしていたような気も…。 ちなみに全部オートモードで進めていました。便利便利。 同調編で特に感じられたのですが、なんとなくクライマックスがチープでした。 盛り上がりに欠けるというかなんというか…。ちょっと醒めた。 せっかくクライマックス前までは良い感じにシナリオが積み重なっていたのになぁ。 え、それで終わり?というようなあっけなさで。 しつこくなくて良いとも言えるのかなぁ? 同調編ではベストEDのエピローグでなぜ想いが通じ合ったのかがよく分かりませんでしたよ。 友情EDで終わった方が萌えやすいかもしれません。 まあ、Hなしで終わったら終わったで物足りない気分にはなるのでしょうが。 他のルートも恋愛モードがわかりにくい。主人公のせいか? ちなみに攻略は同調編→過去編→策略編→悪霊編→伝承編の順番でやっています。 伝承編まで来たらちょっともう飽きた。オートモードで待つ余裕さえない。 ちょっと気になったのは視点切替の雑さ。 基本は赤井っぽいのに、微妙に神視点だったり、いきなりもう一人のキャラに変わっていたり。 というか、ずっと赤井視点だったのに、急に違う人の視点になるとびびります。 そりゃ、主人公がその場面にいなくても良いシーンならば見せたいんだろうけど。それなら最初から全部神視点でやればいいのに…。 まあ、視点が次々飛んでも読者に違和感を感じさせない人もいますが…。 ふゆのさんの本はいくつか読んでいるもののあまり覚えていませんが、こういう書き方する人だったかなぁ? 大量に書いているだけあってもう少しこなれているかと思っていたのですが。 ちなみにふゆのさん独自の説明っぽさは健在ですね。ゲームの雰囲気を壊さない程度でちょうどいいとは思いますが、たまに藤堂のセリフが長すぎて読むのが面倒くさくなります。 プレイし終わってなんだろうなぁと考えて、何に一番違和感を感じてるのかようやく気づきました。 主人公の性格。 今までのゲームの主人公ってぱっと目を引くようなタイプが多かったと思うのですね。 でも今回の主人公はだいぶ地味。映画の才能があるとはいえ平凡な感じで。 それが悪いとは言いませんが、その影響でゲーム全体が地味な印象を受けた感は否めません。 ストーリー的にはそれぞれのルートでかなり違う展開を見せてくれたし(とはいえ一部ではその展開が広がる範囲は小さめでしたが…)、なかなか見栄えの有りそうなシーンもありました。 ただ、この主人公だとそれらがどうも平凡なシーンに変わってしまうのですよね。 うーん、なんともいいがたい。全般的に朴訥とした感じ? ねらってそう作っている部分もありそうですが。 あ、あまりに主人公がホモくさくないからというのもあるのかも。 腐女子から見た一方的な固定観念だとは思いますが、そぐわない気が? でも、蒼山や藤堂の時はまぁいいと思うのです。栗栖もたぶん。 問題は森本…、単に私がマッチョが苦手なだけな気もしてきました。 でも森本のHシーンの方が他のキャラより普通に読めました。 余計な小道具を使っていないからでしょうか…。 そしてなんだか赤井が蒼山や藤堂に対しての時よりもえらく喘いでいたような気がしました(笑) あ、各ルートにおいて登場人物の設定が全く変わっていないのは嬉しいですね。この設定が変わってしまうと、かなり違和感出てきますから。 それから最初に紅一点キャラの佐倉を見て、どういう扱いなのかちょっと不安でしたが、出過ぎずぞんざい過ぎずちょうど良い位置にいるキャラなのも安心しました。 ■CG CGには特に難点は見られません。見た目通り地味めで派手さはありませんが、まあ安心してみられるレベルではないかと。 私的にはそこまで得意な絵ではないですが…。綺麗なのではないかなぁとは思います。 これ、原画の人が全部彩色までしたらしいですね。すごい。 しかし、パーツ替えが少ないなぁ。かなり重要なところなのに、イベントCGないのは悲しいですよ。 パーツ替えの変わりに同じCGを一部拡大したりセピアにしたりでやりくりしていたようですが、やはりパーツ替えが欲しいシーンもいくつかありましたね。ずっと同じCGのままだと不自然なところとか。 HシーンでCG出るタイミングがたまに早いかなぁ。というか、HシーンのCGはたまに微妙。無理してモザイク入れなくても…。いいじゃん、ボカシか隠しで。 ■システム システムは快適。必要な機能は全てあり。 様々なページが使いやすいように配慮がされています。 右クリックリターンも可能なのが嬉しい。 クリックしないでも勝手にシナリオを進めてくれるオートモードの設定項目にびっくり。ものすごく詳細な速さ調節ができます。 文字数量に合わせられる速度調節+改行速度の調節が可能です。 これなら自分の思うとおりに進められますね。 これでセーブの欄にシーン名が付くか自分でコメントが入れられるようになったらもう文句を付けるところはありません。セーブがたくさんできるのいいのですが、どこに何をセーブしたか分からなくなるのですよ。 バッドEDの攻略にセーブがどれだ河からなくなって苦労したので…。 フローチャートは便利なのだけど、わかりにくいかも。 まあ、シナリオ数とページ数とかの制約を考えれば仕方ないのかもしれないけど。 同じルートなのか違うルートなのかはっきりしない部分があるのですよね。 攻略にはある程度活用できました。 今回、シナリオの表示されるウィンドウの形が独特です。 立ち絵の右に画面の半分サイズ表示される形と、イベントCGが表示される際に画面の1/3サイズで下に表示される形の2種類がとられています。 ふゆのさんは当然本職のシナリオライターではないので、たぶん1行の文字数とかあまり考えていないだろうと思いますが、今回採用されているウィンドウ画面のおかげでそれが目立っていません。 シナリオ表示ウィンドウが画面半分を使って大きく表示されているので、長い文章でも一気に表示されるのですね。さらに右端に一文字分空いているので、もし文頭に来るとおかしい文字はその右端の空いているスペースに入れることができます。なので、改ページの行頭に」などがくることがありません。 これはプレイする側にとっても見やすいです。 ふゆのさん独特な説明的な長い文章は一気に読めないと理解しにくいですし。 プログラム的(~)には…ややミスが目立ちます。 見たはずのCGが鑑賞モードに登録されていなかったり、シナリオの整合性があっていなかったり。誤字脱字は(問題あるにせよ)ともかくとして…。 フラグの立て方が甘いのか判断基準が間違っているのか。 藤堂とのイベント起こしたことない、というか自主的に話に行ったこともないのに、なんで何かあったかのように話しているの…? おかげで微妙にネタバレされてしまいましたよ。 私、蒼山ルートっぽい選択肢しか選んでないはずなのになぁ…。 これはシナリオの方の話になるけど、分岐後の共通シナリオはどのルートでも使えるように書いて欲しい…。意味が通じなくて?な気分になったことが何度もありました。 結局、見たはずのCGが鑑賞モードに追加されないまま、鑑賞モードコンプを迎えてしまいました。森本と赤井・蒼山との出会いのシーンのヤツ…。藤堂のはちゃんと追加されているのになぁ。 総評は最上部に。 なかなか楽しめたと思います。 たぶんのめり込みましたから。暇さえあれば一日中プレイしていましたし。 あまり萌えポイントがないため推定です。断言ができない…。 たぶんおもしろいです。うーん、なんだろう…。ちょっとだけ詰めが甘いのかなぁ。たまにはずれるのですよね。おもしろいんですけど。 あえて萌えキャラをあげるとすれば不思議な髪型の藤堂? ちょっと萌えからはハズレ気味な部分も多いけど。 (2004/02/14)
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