レビュー◆絶対服従命令
タイトル | 絶対服従命令 |
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発売日 | 2005/06/22 | ||||
私的ランク | ★★★★ | ||||
制作元 | 郎猫儿 | ||||
ジャンル | 服従物アドベンチャー? | ||||
定価 | ¥6500 | ||||
対応 | Windows98/Me/2000/XP 日本語版 | ||||
年齢制限 | 18禁 | ||||
ボイス |
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攻略 | - | ||||
内容 | 舞台は第二次世界大戦後の目覚ましい復興を見せる西ドイツ。 そこにある裏稼業を営む二人のエージェントがいた。 キア・ウェルベーナ、そしてルイーズ・ハルトヴィック。 彼らは召使・ギャラハーを仲介として数々の依頼を受ける。 ある人物を陥れて欲しい、男色家にして欲しい、腑抜けにして欲しい、手籠めにして欲しい、男の良さを教えて欲しい…。依頼人によって目的は異なるが依頼内容はただ一つ、ターゲットを堕とすこと。 二人のエージェントは依頼を達成するため、あらゆる手段を尽くしてターゲットを服従させていく…。
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システム & 機能 |
・テキストのスキップ:あり(既読判別:可) ・読み直し機能:あり ・CG鑑賞モード:あり(86枚)←パーツ替えを含むと267枚 ・シーン鑑賞モード:あり(61シーン) ・BGM鑑賞モード:あり(23曲) ・セーブポイント:40+1 ・END:42 |
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感想 | 今回の最萌えキャラはジョレスでした。普段の司書のジョレスは予想とは異なる性格でしたが、スパイなジョレスは予想通りのクールビューティvv あとはハーゲンとか。ルイーズの前にいるハーゲンは予想とはかけ離れた好青年になっていたのが残念でしたが、ただただ萌え。 しかし最萌えカプは、ラストのキア×ルイーズだったり…。たぶんこの二人に萌えられれば、このゲームにおいては勝ちです。 コンプして、値段分は十分遊べたのではないかと思います。 ただ、よく考えればわかること。攻略キャラが12人もいるんです。一人一人の内容が薄くなるのは当たり前…。 それぞれの中身が軽く、12人と多彩であるため、最後まで飽きずにプレイできるという言い方も出来るかもしれませんが。 とりあえず、予想外な展開に陥ることは必至ですので、過剰な期待はせずにゲームに臨むことをオススメします。 これだけ大量にキャラがいますから、どれかには萌えが引っかかることでしょう。 シナリオに多くの事を求めないのが大切です。 ■シナリオ 基本的にはおもしろかったと思います…が、期待を裏切られた気分。 どこが服従ですか? 鬼畜ですか? 確か雑誌では鬼畜で売っていませんでしたっけ?? そもそも服従という言葉自体から鬼畜を連想してしまうのですが。 そして予想と異なるキャラが多すぎ。ティモなんかは期待はずれの極みでした。小悪魔はどこに行ったの? 事前では一番好みだったのに…。 お値段を考えるとそこそこコストパフォーマンスは良いのですが…。 おもしろいはおもしろいのですよ。キャラもたってるし、設定もまあまあ。 でも、なんというか…、深くない。ようは若干底が浅いんです。 これはどちらかというと「ミニノベルゲーム」×12なんだと頭を切り換えるといい気がします。 服従させるために色々手を尽くすとかそこまで凝ったゲームじゃない、ということを念頭に置いておけば、まだなんとか。 そして、服従を単なる受け攻めの点での屈服に持っていくのは良いのですが、なぜすべて恋愛に収まるんだろう…。鬼畜ルートがないに等しいって、誇大広告なのでは? 単に私の勘違いでしょうか。てっきり奴隷のようになるのかと。 いえ、恋愛モノは好きですよ。むしろ全部が奴隷EDだったりしたらかなり嫌です。でも、なんというか、パターンが…。 もともとの依頼はどこに行ったのかと聞きたくなります。特にキア。 ルイーズの方は結構綺麗にまとまっていると思うんですが…。 まあ、ルイーズの方にはあまり過激な依頼がないのも理由の一つか。 ルイーズがあっさりしているのも良いのかも知れません。 なんで選択肢選ぶ時、キアやルイーズ視点じゃないんだろー。主人公キア達じゃないのかなー。 ターゲットが自分で選んだ行動で、なぜキア達の依頼達成度にランクが付けられるのかが不思議でなりません。 でも、プレイヤーはキア側を動かすのだとばかり思っていましたよ…。違和感。 不思議な設定が一つ。 この辺は気にしない方がいい所なんでしょうが。 なんでみんなHの時に手袋外さないんだろう? シナリオでは手袋を外したとなっている時でも、CG(立ち絵ではなく)が必ず手袋付き。こだわり? ついでにどんなときでもゴーグルを頭から外さないキアも不思議。 Hの時くらいは外してもいいんじゃないでしょうか。むしろない方が…。 そして、一番気になる設定が「ターゲット攻略した後どうなってるのか」。 最初の想像通り、奴隷のように隷属させるのなら、後は放っておいてもいいと思うんですよ。あがけとかみたいな感じで。 でも、一生を誓うような恋人同士になった後、すぐに次のターゲットに移るという流れには違和感が…。 時間設定が違うとかパラレルワールドとかも考えましたが、ベストED見てその期待ははずれましたし。間違いなく一連の流れの様子。 もうちょっと違和感ないような上手い処理をして欲しかったですね。 それこそ、全員切り捨てられるようにできてりゃいいんですが。 もうちょっとビジネスライクにして欲しかった…。 ストーリーではなく文章に関してもちょっと疑問符。 一人称なのか三人称なのか、視点がまったく統一されていない。神視点ならそれに徹してください。マジで。 自然な視点切替の技術を持っていない人に、複数視点は危険すぎます(といっても、シーンをしっかり切り替えれば良いだけのはずなんですが…)。 ずっとターゲットの思考で話が進んでるっぽかったのに、いきなり神視点になって「○○は~と思っているらしい」みたいなこと書いてみたり、キアの心中の独白が入ったり。 むしろ、堕とすゲームである以上、ずっとキアやルイーズ視点のがいいんですが。 これも正直マイナスポイント。キアやルイーズがいる時くらいは本人視点に徹して欲しいです。 ハーゲンの時は、ハーゲン視点だったからこそ萌えられましたけどね…。 どちらにせよ一貫性が大事。 あ、誤字脱字も目に付きました。 ■キャラ別プレイ日記 12人もいるので各ルートの感想は雑感に書きました。 →コチラ ■原画・CG 全般的にキレイ。塗りも丁寧だし、CGの出来にバラツキもほぼありません。 しかし、なんでこんなに体格変な人たちばかりなんだろう…。ディルクとか肩だけマッチョすぎ。 どうも由良さんの原画は私的好みレベルにバラツキがありますね…。 ティモのメインの立ち絵はすごく好きなのですが、違う立ち絵は微妙だったり。反対にディルクのメイン立ち絵は微妙なのですが、CGはなかなかよさげだったり。 神がかり的にすごいのが顔グラフィック。 ものすごい種類があります。主人公とターゲットの顔変化はもちろん、その他のちょい役含めてとにかくすごい量。これには圧巻です。すごい仕事だ。 ちなみにどんな端役にも声あり・顔グラあり。 すげー。 ■サウンド 基本的に声優さんはうまい人が多い気がする。 でも、どうせならかわいいキャラはかわいい声の方が良いなあ。キレイめなのとか…。 ホント皆様渋い声ばかりで。基本的にほぼ全員系統同じですよね。 世の中に氾濫している高い声であえぎまくりなBLゲームもアレですが、ここまで低い声が多いのも不思議。 ランマール側の、うちは本格派なんだぞという主張だとか? アリーなんかは低すぎず高すぎず、私的に好きな声でした。 BGMも特に文句を付ける部分はなく。まあ、もともとBGMは重視していないので言うことないのですよね~。世界観にあっていたんじゃないでしょうか。 ■システム 素晴らしいの一言に尽きます。 ロードして始めても、前回の内容がバックログで確認できる。 セーブの内容にバックログもちゃんと含まれている様子。 (まあ、もちろん容量はそれなりに必要になるのでしょうが) 大抵、バックログはゲーム終了させたら消えてしまう物が多いですから。 途中から始める時とかに、それまでの経緯がわかって便利です。 非アクティブ時に動作を止めるか進めたままにするか選べるのも好印象。 ここまでは従来のゲームにもあった便利機能でしたが、初めて体験した機能が「バックログを表示した時などでも音声が途切れない」というもの。 すごいです。大抵、ボイス再生中にバックログを見たり、設定画面開いたりすると音声が途切れます。ですが、このゲームは何があってもボイスを再生し続けるのです。 これは途切れさせるのが難しい点ではマイナスにもなりえますが、個人的には素晴らしい機能ではないかなぁと思います。 とにかくユーザビリティはすばらしいですね。 その他、必要とされる機能はすべてそろっています。 あとはキャラごとの音量調節が欲しかったかなぁ。キャラ多いですが。 せめてルイーズ・キラとそれ以外とか。基本はこの二人のどちらかとターゲットの会話ですからね。ターゲットによっては声が聞き取りづらいことがあるので。 ■etc これは更新停止中に細々とプレイしていた今年度初プレイゲームです。 実はコレの他にも大量にゲームだけは購入していたのですが、なぜこれだけは購入直後にプレイしたか。 それは、これがGame-Styleのモニター販売で購入したソフトだからです。 モニターとして購入したので、商品内容アンケートに答えなければならなかったのですよね。 モニター価格で送料込み4030円でした。もうちょっと安くても良い感じはするけど、相場を考えるとまあまあかな? でもせっかく自力攻略したんだから、攻略ページ作れば良かったな…。 誘導があるとはいえ、攻略で検索してきてくださる方も多いし。 まあ、プレイ当時はサイトの更新停止中で、とても新しいページを作るような余裕がある状況ではありませんでしたが。 せめてメモが残っていれば…。 ちなみに更新停止中、憂さ晴らしのように買いあさったところ、今までに発行されたBLゲームの7~8割が手元にあるような気がします…。いつプレイするの? 発売日一覧の太字が既に所有しているゲームです。 さらにリンクにカーソルを当ててブランド名が出てきたら未プレイのゲームで、リンク先はオフィシャルサイトです。 既プレイのゲームはレビューページにリンクがつながっています。 が、レビューページにつながっているものの方が割合的には少ないという…。 (2005/05/28)
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