レビュー◆花町物語
タイトル | 花町物語 |
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発売日 | 2005/08/26 | ||||
私的ランク | ★★★☆ | ||||
制作元 | Vivid Color | ||||
ジャンル | レトロ浪漫系ビジュアルノベル | ||||
定価 | ¥6800 | ||||
対応 | Windows98/Me/XP | ||||
年齢制限 | 18禁 | ||||
ボイス |
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攻略 | 攻略チャートは → 【コチラ】 簡易選択肢一覧は → 【コチラ】 | ||||
内容 | 西洋人の父と遊女であった母との間に生まれた主人公・朱璃は、幼い頃に両親をともに亡くし、 母親が身を置いていた遊郭へと引き取られる。 金髪と青い眼を持つ混血であるが故に扱いは酷く、折檻を受ける毎日を過ごしていた。 そんなある日、朱璃は街一番の陰間茶屋「華菱」の主人、東條巽と出会う。 巽は朱璃の真の美しさを見い出し、遊郭より買い請け、華菱へと連れ帰る。 ここから、朱璃の運命は大きく変り始める……。
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システム & 機能 |
・テキストのスキップ:あり(既読判別:可) ・読み直し機能:あり ・CG鑑賞モード:あり(86枚)←パーツ替えを含むと130枚 ・シーン鑑賞モード:あり(28シーン) ・BGM鑑賞モード:あり(12曲) ・セーブポイント:50 ・END:20(CGが別個にあるもののみ) |
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感想 (レビューもどき) |
ようやく終わりました…。長かった。 うーん、まあ定価買いした価値はあったのではないかと思います。結構楽しめました。 おもしろかったですよ。勢い余って★4をつけようとしてしまったくらいには。 もちろん、思い直しましたが。他の★4ソフトと比べるとね…。 世界観の設定には成功していますね。和のテイストと陰間という設定が組み合わさった美しい舞台になっています。 原画・CGはとにかく綺麗です。システムも問題ありません。声優は豪華です。シナリオも前作より良いと思います。 ただし、精神衛生上都合の悪いものに見て見ぬふりができる人にオススメです。 私はいつの間にかこのスキルが身に付いていました…、許容範囲はあるようですが。 BLゲームプレイするときは何かと便利ですよ~。 ■シナリオ 前作までとは違うライターさんのため、日本語は破壊されていません。 しかし、ブランドの傾向なのか先の展開が読める浅めのシナリオ。 つかみはそこまで下手じゃないのでプレイしやすいと思います。 1周目の長さは耐えてください。2周目からは同じ部分スキップできますから…。 そして2周目も耐えてください。2周終われば、どういう分岐を持ったゲームなのか理解できます。次からは攻略のためのルーティンワークを続ければOK。 なぜか各キャラルートには、必ず展開が急に早くなる部分があります。しっとり良い感じに進んでいても、中盤か終盤でどんどん進んでいってしまうのでプレイヤー置いてけぼり。 え、いつのまに…?と感じることが本当に多々ありました。 一気に最後まで書ききらずにつぎはぎしてるのかなぁ。だとしても、合間合間のクッションがもうちょっと欲しい…。 あと、基本的にHシーンがたるいなぁと思います。萌える以前にたるい。形式的なのがどうしても…。さすがに慣れたとはいえ、主人公の声のせいもあるんだろうなぁ。 あと、漢字の多用もその原因の一つかも。時代設定からして仕方がない部分もあるのでしょうが、二文字熟語の乱舞でややうっとうしい。 ただでさえくどいのだから、Hシーンもうちょっと削ってほしいなぁ。そういうわけにもいかないのはわかっていますが。設定が設定ですしね…。 さらに、“こういう”世界なんだと思いこめば何もかもが問題なし。 見て見ぬふりスキルは便利ですよ。 主人公・朱璃のうじうじなよなよした性格も後半には読み飛ばすことができました。まだ慣れていない2周目にプレイした朔弥ルートはつらかった…。追いすがる女みたいな主人公は嫌です。 たとえ、朱璃がどんなに感じまくろうと、いつの間にか恋愛感情が発生していようと、ほいほい相手とくっついて軽々と身請けされようと、結局他の客はとったのかよと思おうと、何も気にしなければ大丈夫です。 突っ込み所はスルーで。いや、反対に笑えましたけどね。 お客様は大切に…。 というか、巽の観察眼はどうなっているんだろうなぁ。やり手なんだろうに。見世にヤりにきた客を殴る梶山もあれですが、そもそも毎度毎度そんな朱璃を上客の前に出しても大丈夫だと判断した巽がわかりません。 最萌えルートが五十嵐かな? あのエピローグは好きだ…。最萌えキャラは、五十嵐・二階堂ルートのエピローグ&各務ルート序盤に出てくる巽。人間くさい巽が大好きだー! 陰険鬼畜は好みじゃなくて…。私の好きな鬼畜はもうちょっと違うタイプ。温厚ぶってる鬼畜が好きです。にっこり笑って裏でコトを進める腹黒タイプ。腹黒和泉も大好物vv しかし、巽ルートの巽は狂乱バージョンで非常に残念。もっと人間くさいヤツをください…。巽ルート真エピローグは良いですね。 今回はとにかく選択肢が多くて疲れました。コンプに関係ないバッドENDはなくしてほしいな…。バッドEND含めたら全部見たのか見てないのかさっぱりわからん。 でなければ、CGなしバッドENDも含めて全部のENDに名前でも付けてコンプ用に統一させて欲しい…。 ■キャラ別プレイ日記 →和泉 ・ 朔弥 ・ 五十嵐 ・ 各務 ・ 将人・梶山 ・ 巽 ■CG・原画 綺麗です。鑑賞コーナーがカラフルで非常に目に華やか。でもけばけばしさはないのがすごい。 作を重ねるごとに、原画自体もこなれてきている印象を受けますね。 第一作目のシルバーカオスは今見てもちょっと古くさいなぁと思ってしまうのですが、今回は文句なしに綺麗。 塗りと色遣いも好きですね~。やはり、シルバーカオスのバリバリアニメ塗りはどうも違和感で。 しかし、服装・オプションを変えると誰だかわからなくなるのは問題かも。 後々見慣れましたが、序盤違和感があったのは朱璃と和泉の立ち絵。 パッケージ絵などの他のCGよりもなんとなくふくらんでいる気がして…。下ぶくれ? もうちょいすらっとした感じなのかと思っていたのですが。 今回特に好きなのは、非常にあでやかな朱璃のお職CGかなぁ。幼いのより成長してる方が断然好み。本当に将来有望株ですね~vv 和泉ENDのお職朱璃も良いなぁ。 あとは各務・五十嵐・朔弥の2枚目のENDCGも好きです。裏和泉ENDも腹黒でステキ。 ■サウンド・ボイス BGMはすごく世界観に合っていると思います。ちょっと寂しげな感じの曲が多いですね。 声優さんはとにかく豪華。有名な方ばかりなのでうまいです。 でも、主人公が…。ぶり系の緑川さんはホントに無理あるのでやめて欲しい。 かわいい声をわざと出そうとしなくて良いんで…。 ぶりになるくらいならちょっと低いままの声で良いんで…。 柔らかいテノールくらいで止められないかなぁ、無理かなぁ。 通常の時はちょうどいいくらいに収まっていることもあったんだけどなぁ。 できればそのままの音でHシーンもお願いしたかったです。 男前な受けの方がかっこいいのに~。朱璃にももう少し男前になって欲しかった。これはシナリオの方の問題ですが…。 ちなみに和泉は男前だ。ていうか福山さんが最近好きだー。 でもそのせいで余計に咎狗のリンとかぶっちゃったよ。しかも、設定までが…。 最近プログレスさんが私的に違和感なくなってきましたね~。カフェリン時代よりもカマくさくなくなりました。前のはどうしても苦手だったので…。朔弥が普通にしとやかで良い感じ。 ■システム・機能 欲しい機能はほとんどそろっています。かなり満点に近いですね。 非アクティブ時も動作継続。 オートモードの途中でセリフをキャンセルしたり、マウスの下スクロールでどんどん飛ばしても、オートモードが解除されない。 (このゲームでは本当に助かりました…。主にHシーンで飛ばしたいときに…) オート中でもスキップ中でもマウスの上スクロールでバックログ表示。 音声再生中に他の操作をしてもとぎれない。 絶対服従命令と結構近いかな? ちなみにスキップは「メッセージスキップ時最速化」にチェック入れておかないと、早くなりません。最初からチェック入れといてもらえるとありがたかったですね。 最速化はこのゲームには必須です。これ気づいてからかなり楽になりました…。 キーボードでのスキップは、Shift+Nはオートスキップ、Sは押している時のみスキップなど機能が分かれていると良かったなぁ。今回のゲームには押しているときのみスキップの機能がなかったので、攻略にはやや不便な所もありました。 あと、欲しかった機能としては、これだけ攻略面倒なんだからセーブ欄にコメント書ければ良かったなぁというのが一つ。 それと、Hシーンのみ主人公の声だけ小さくするのって無理かな…。でなければ、最悪ボイスのキャラ別オンオフ。これは同じSTACK Softwareのアポクリにあったし、搭載は不可能じゃないと思うんだけど…。 また、詳細設定が1クリックで呼び出せないのが非常に面倒でした。なんであんな簡易設定をはさむ必要があるんだ…。 これは前作でも思ったけど、右クリックリターンをすべてのページで使えると良かったなぁ。セーブ&ロードだけはなぜか右クリックリターン有効。むしろ、その他のページを…。 (2005/10/19)
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