ボーイズラブゲーム 攻略&レビュー

過去サイトの復刻版(2000年~2009年まで)

レビュー◆鬼畜眼鏡R

タイトル 鬼畜眼鏡R
発売日 2009/03/27
私的ランク ★★★★
制作元 Spray
ジャンル ファンディスク
定価 ¥5,800(税込¥6,090)
対応 Windows 98/Me/2000/XP/Vista
年齢制限 18禁
ボイス
佐伯克哉
御堂孝典
本多憲二
片桐稔
五十嵐太一
須原秋紀
Mr.R
澤村紀次
松浦宏明
本城嗣郎
藤田
(平井達矢)
(浅野要二)
(犬野忠輔)
(床魔乱夢崇矢)
(大石けいぞう)
(大海原渉)
ルネッサンス山田
(空乃太陽)
(仲達)
(柏木信人)
(凪原薫)
声優名一覧は→コチラ
攻略 攻略チャートは→【コチラ】
内容 ・ADVパート
各カップリングの前作ベストENDにおける後日談。鬼畜眼鏡がきっかけで新たな人生を歩み始めた佐伯克哉。しかし、鬼畜眼鏡が再び手元に…。

・タイピング
Mr.Rの要請により突如克哉の前に現れた“鬼畜妖精”。その妖精は、克哉を真の「鬼畜王」に養成するためやってきたという…

・デスクトップアクセサリー
デスクトップマスコット、スクリーンセーバー、壁紙

シナリオ :TAMAMI
原画 :みささぎ楓季
システム

機能
・テキストのスキップ:あり(既読判別:可)
・読み直し機能:あり(音声リプレイ:可)
・オートモード:あり(調節:可)
・CG鑑賞モード:あり(52枚)←パーツ替えを含むと200枚
・シーン鑑賞モード:あり(49シーン)
・BGM鑑賞モード:あり(32曲)
セーブポイント:100
・END:21

・右クリックリターン:可
・マウススクロール:バックログのみ有効
・キャラ別音声オフ:可(キャラ別音量調節:可)
・セーブ削除機能:あり
感想 本編に劣らない規模のファンディスクでした。すごい。
ADVも補完ありで予想以上に読み応えあるし、タイピングもやらされてる感が少なくプレイしやすいのが好印象。攻略するのが楽しかったです。
ちょっといきすぎる点もあったけれど、相変わらずサービス精神旺盛で、タイピング苦手な人用のへたれモード等、いろいろ配慮もされていて好印象。
本編ありきではあるでしょうが、内容的に本編以上の作品に仕上がっているように思います。
大作とはまた異なると思うので、★は4つのままで。→ランキング


■シナリオ
単なる後日談かと思いきや、本編での各ENDに潜む問題をきちんと解消する内容なのには驚き。
バッドEND含めて、ここまで後日談として濃い内容のファンディスクは初めてです(もちろん日常的・甘々なタイプの後日談も好き)。
本編では読ませるシナリオ!という感じではありませんでしたが、今作では力を入れたのか、読めるものが多かったように思います。
最初からカプ毎にルートが分かれているので、本編よりもシナリオが作りやすかったのでしょうか。
とはいえ、突っ込みを入れる部分も相変わらず多かったですが…。あまりにあまりすぎて爆笑したシーンもあり。指輪とか。
それでも、本編のようにまったく内容がない…ってルートはないかと。本編を経ての結果というのはあるでしょうが、どのENDも納得できる内容になっています。

今作のシナリオは、全体的に眼鏡とノーマルの統合(というか認め合うというか)っぽいものがメインです。
前作である本編では、眼鏡とノーマルどちらかを選択することによる“逃げ”のような部分が多少なりともあったので、このファンディスクではうまくまとめてるんじゃないでしょうか。
その分、眼鏡全否定の某ルートはちょっと気になる所。まあ、これは仕方ないのかもですが…。

しかし、眼鏡ルートの澤村ラッシュはちょっと飽きた。結局、小物キャラだし。
反対に、本城はポッと出で終わってびっくり。もうちょっと絡むのかと。
SUBCHARAでの【最近の自分】はベストEND後のエピソードに入れて欲しかったなぁ。ベストENDのままで終わったら、本城が要らない子で終わってしまう…。
松浦は良い働きしてましたね。SUBCHARAでも練習メニュー組んだり楽しそうで何より。

今回の一番のお気に入りは克哉×御堂ルート。揺れる眼鏡が良かったです。
ただ、克哉×本多プレイ時は、弱りすぎて眼鏡らしくない…と感じて微妙な気分に。
プレイ中は負けそうな眼鏡を見たくなくて、ついつい眼鏡をかける選択をしてしまいました。
結果的にどちらを選んでも負けるわけではなかったので、無理にそちらを選ぶこともなかったのですが。

しかし、本当に眼鏡は丸く人間らしくなったものだ…。最初にプレイした時はその甘さに驚いた。なんでこんなに優しいの!?的な。
ドラマCDは聴いたけれど、ベストEND後はここまで甘々になっていたのか…。
これだけ甘けりゃ、Mr.Rが出てきても不思議じゃない。

そしてザクロは相変わらずの超展開。笑えます。饗宴は開いたらエラいことになってた。
プレイ時間はADVパートで25時間。1ルート2~4時間程度。
鬼畜打は1~2時間くらいプレイしていたかなぁ。ちなみに鬼畜モードでプレイ。ミスらなければなんとかなるものですね。

キャラ別プレイ日記は↓コチラ(プレイ順) 
眼鏡:克哉×本多克哉×御堂克哉×片桐/克哉×秋紀
ノーマル:本多×克哉太一×克哉御堂×克哉  鬼畜打・ザクロ


■CG
相変わらず原画も塗りもきれい。
好みな絵なので、イベントCGを見ていて楽しいですね。大きく動く差分が多いのも好印象。
前作のように質のバラツキもないので、安心して見ていられます。
イベントCGの割り当ては1ルートにつき5枚。その他、克哉単体のCGもあったり、差分が大量にあったりで、量が少なくは感じません。
差分の量は200枚とトップクラス。

今作で一番好きなイベントCGは何だろうなぁ。どれも味があって楽しいのですが、克哉×御堂の窓際のヤツとか、本多×克哉で松浦とのベストENDでの3ショット写真とかが特にお気に入り。

システムデザインも秀逸。ちょっとした遊び心が楽しい。
しかし、前作同様、CONFIGの基本設定でのそれぞれのゲージが何を差してるのかパッと見で分かりづらいのが難点かな。もう少しゲージと説明を近づけても良いのでは。


■ボイス
新規に割り当てられたキャラもいましたが、違和感なくハマっていました。
しかし、秋紀は相変わらず…。なんであんなにダミ声なんだ。可愛い声無理なら、いっそ自然な方が良いと思う。もうちょっとなんとかならないのかなぁ。
眼鏡とノマはとにかくすごい。平井さんはホントお疲れ様です。新婚さんではあまりの落差に吹いた。同じ声なのにまるで別人。どうやって録音しているのかが気になります…。これはMr.Rもですが。

BGMやSEも効果的に使われていた印象。
主題歌も新しく作り直すのではなく、リミックスなのが良かったです。


■システム
使いやすい。マウススクロールでシナリオを進められないのは不便でした。
もしかしたら強制スキップがなさそう? その辺の設定ができるといいのだけど。
あと、インストール時のドライブの音がガコガコいってて怖かったです。うちの貧弱なCDドライブが…。

ゲームシステムもわかりやすいかな。
なかなか出ないENDもありましたが、スキップが早いので攻略が楽です。
CLUB Rの果実取得条件に関するまわりくどい説明も読んでて楽しかった。

最高に便利だったのがキャラ別音量調整機能。
本当に助かりました。本多をちょっと下げてみたり、本城をちょっと下げてみたり、ノマ受けの時だけ克哉下げてみたり、がなる松浦を下げてみたり…。

あ、微妙点発見。
ゲームプレイ中にウィンドウを画面右上に配置していても、最小化して元に戻すと真ん中に戻ってしまう…。位置、記憶して欲しかったなぁ。
あと、画面効果オフにしても画面の切替遅かったりするから、何とかして欲しかったかも。どうにも遅いので、シーン転換時はCtrlキーを多用していました。


■その他
デスクトップマスコットのボイスだけ一気に聴いています。
全398パターンってかなりの量ですね。これ、デスクトップ上で全部聞くのは無理だろうな。
ちなみにマスコット自体は何パターンかだけ変えて満足して終了。
ノマの秋紀への誕生祝いメッセージに吹いた。呼び名、パート2さんなんだ…。
一気に聴くと怒濤のようなトークが楽しい。6秒しないうちにどんどん切り替わる上にとりとめない。
Mr.Rの三つ編み…(笑) 太一の下手物食いシリーズも好きだ。

壁紙はあまり目新しい物無し。
でも、全員集合のイラストは好きです。眼鏡以外がみんなシリアス顔なのがまた良し。

ちなみに、デスクトップマスコットのボイスは、インストール先フォルダにある「ogg」フォルダ内にすべて収録されています。
ただし、サウンドファイルがogg形式なので、対応している音楽プレイヤーでのみ再生可能です。
WinampGOM Player等でしたら、まず問題なく再生できます。もしくは、警告メッセージは出ますが、Windows Media playerで再生することも可能です。
(2009/04/06)