ボーイズラブゲーム 攻略&レビュー

過去サイトの復刻版(2000年~2009年まで)

レビュー◆JEWEL GARDEN

タイトル JEWEL GARDEN
発売日 2002/11/08
私的ランク ★★★
制作元 Whiteplum修正パッチりぺあ -Patch Library-
ジャンル 育成アドベンチャー
定価 ¥6500
対応 Windows95/98/Me/2000 日本語版
年齢制限 なし
ボイス
櫻井孝宏
阪口大助
荻原秀樹
千葉進歩
石田彰
花田光
一条和矢
(木野里恵一)
(ルビー)
サファイア
(北條初音)
(北條琥珀
(雪村北斗)
(黒岩篤)
攻略 -
内容 不運な事故により住居と職場を無くしてしまった木野里恵一は、ある洋館で住み込みの短期アルバイト募集という張り紙を見つけた。
即座に応募すると、その洋館の主であるという北條初音に面会させられ、その場で採用されることとなる。
アルバイトとは、人型ロボット「DOLL」であるルビーサファイアを二週間教育すること。
医師兼技術者で科学を担当する雪村北斗ボディガードで体育を担当する黒岩篤、初音の秘書で情操教育を担当する北條琥珀
以上の3名の教育をDOLLに受けさせ、より人間らしくしなければならない。
ただし、採用されるのはより良い数値のデータを持つ方のみ。片方は廃棄処分されるという。
教育開始から二週間後、どちらのDOLLが採用され、また恵一はそれをどう思うのか…。

シナリオ 高殿円 MISAKO
原画 :小路龍流
システム

機能
・テキストのスキップ:あり(既読判別:可)
・読み直し機能:なし
・CG鑑賞モード:あり(65枚)←パーツ替えを含むと?枚
・シーン鑑賞モード:あり
・BGM鑑賞モード:あり(14曲)
セーブポイント:20
・END:28
感想 ええと…、オフィシャルサイトがいつのまにか消えてしまったゲームですね。
そこまで売れ行き悪かったのでしょうか。
上のリンクはInternet Archiveから引っ張ってきたものなので情報が古い…。2001年末ですね。
あと、かなりひどいバグがあります。修正パッチを当てないと、BGMが音飛びするは立ち絵が明らかにおかしいはでエラー出まくりです。
オフィシャルページが無くなったため、「りぺあ」から配布されています。
修正パッチを当ててもバグは残ったままですが…。
イベントCGの後の背景が真っ黒だったり、CG鑑賞モードやシーン再生モードで開いていないところが開いたり開かなかったり。

声優さんがかなり豪華?
めずらしく石田さんも出演してるし。
石田さんも昔は好きだったんだけどなぁ。ゼロスとかかなり好きでしたよ。
主人公の声が櫻井さんなのですが、やはりカフェリンのちぃを思い出します。ビジュアルが違うのでややキツイですけどね。うーん、ビジュアルは大事。
ボイス音量がセリフによって微妙にバラバラなのが気になります。統一して欲しかったなぁ。
あと、セリフが複数ページにまたがるときに改ページすると音声が途切れるのもちょっと…。

絵は基本的に丁寧に仕上げてあるのでは?
クセがあるので万人向けとは言い切れませんが。私はちょっと苦手。
少年はかわいいのですが、青年になるとやや顔が長くなっているのが…。
塗りは全体的にキレイです。

シナリオ~、ゲームのウィンドウ幅を考えて欲しいなぁ。
句点やら読点やらセリフの閉じるカギカッコやらが行頭に来ることが多すぎ。
もしかしたらこのライターさん、ウィンドウ幅を1文字分間違えているのでは? あと1文字入れば1ページに収まるという文章が大量に…。
でもってゲームの文章なんだからセリフの最後に句点はいらないと思う。でも、これはそれぞれなのかなぁ? 「こんにちは。」とかそういうヤツ。カギカッコの終わりに句点があるとなんだか微妙な気分…。
あと、?や!の後でもないのに文と文の間をスペース1つ空けるのは意味があるのか? 無くていいと思うんだけどなぁ。

シナリオの内容は…、可もなく不可もなくといった感じでしょうか。
萌えがないのがツライ…。作業的です。育成モノだからしょうがないのかなぁ。
展開やら設定的には面白いです。ただ細部に気になるところが多い…。
主人公以外が総ホモなのがなんだか肌に合わないかも? 私、総ホモ大好きな人のハズなんだけどなぁ。唐突すぎてそれらの設定に必要性が感じられないせい?
制作者が勝手にこのキャラはこのキャラに片想い~とか設定だけ作って、それを押しつけられてる感じ。
各キャラの感情の揺れ動きが一部しか見えないせいで、何が起こったのか分からないまま、気が付いたら勝手にくっついてる状態。プレイヤーの思考が介入する余地さえない。
脇カプ作るのは良いのですが、もうちょっと、なんでそこでくっつくのかを理解させてほしい…。
だから萌えられないのかなぁ。

あと、ルートによってキャラ設定が変わってしまうタイプのシナリオのようです。
私は同じ設定で違う展開が起こる方が好きなのですが…。
というか、途中から追加されるor変更可能な要素(感情とか、他ルートでは隠されている性格とか)が各ルートごとに変わるのはわかりますが、何故そのキャラがそこで働いているのかとか職種とか生い立ちとか根本的に変わりようがない過去の設定がルートによって変わるのはどうかと…。


大団円ED
最初に琥珀に言われたとおりに育成していたら微妙なEDに…。これがベストEDなの?
恵一にDOLLの教育者らしからぬ行動多すぎ。
毎回毎回盗み聞きするは、人の部屋から勝手に物を持ち出すは、入るなと言われた部屋に入るは、人の本や日記を勝手に見るは…。
最悪ですね。
開き直ってるか罪悪感に駆られてるかならまだしも(それもうざいけど)、対応が中途半端すぎ。
盗み聞きもなぁ、一度なら間違えましたで済むけど、まったく同じことを二度三度と繰り返すのはなぁ…。
DOLLには○○するな、と教えておいて自分がやってるんじゃ意味ないし。
第一、恵一はお金で雇われているアルバイトなんだから、雇い主から言われたことくらい割り切った方が…。そもそもからして部外者なんだから。
やけに鈍くて変に正義感だかが強くて、自分の主張だけ押しつけているように見えます。自分が正しいと思っているからタチが悪い。相手の言い分くらいは聞こうよ…。
しかし自分のやってること本当に分かってるのかなぁ。クビになっても文句の言えないことしてると思うんだけど。明らかに契約違反。もうちょっと悪いことしてるという自覚を持っては…?
最後の展開がベタです…。もう飽き飽き。そこに至るまでの意外性はあったんだけどなぁ。
しかしこれが大団円なのか? やや不明。
そこそこ面白いという話も聞くので、それは個別キャラルートに期待。
総プレイ時間はセリフ音声をほぼ全部(後半やや飛ばし気味)聞いて9時間くらいかな。

初音ルート
もう面倒なので攻略サイト見ながら。ぜったいこれ繰り返しプレイ大量に必要だ…。しかも途中までのデータが使えないくさいし。
既読はスキップするのでまあ楽なのですが。
このルートでのコスプレ好きという設定がよくわからなくて少々気味が悪いです。
このゲームは…、コメディだったのか?
コメディにしてもやや寒いけど。なんか半笑いな感じ。
なんだかマリンハートを彷彿とさせます。←偏見
プレイ時間はルート初回が1時間、再プレイ時は10~15分程度(既読はすべてスキップ、その他の音声は一応聞いています)。
うーん、これは…全年齢なの?? そりゃHシーンはないですが。異物挿入プレイって単語自体…。
萌えない理由の一部が分かった予感。
これ、DOLLが男の子である必要性がないんだ。普通に相手を幸せにしてみせるだとか結婚したいだとか…、DOLLが女の子でも十分じゃん。
ホモじゃないと萌えませんよ。
ノーマルカプで萌えるには相当な設定を出してくれないと…。
ノンケなんだから相手が男(しかも少年)であるという葛藤が欲しいです。
ちなみに主人公はDOLL以外とのカップリングはありません。あとはすべて脇カプ。

琥珀ルート
あ~、だんだんとゼロス声がよみがえってきた~♪
要は私が石田さんの声に慣れてきたということなのですが。
一時期、BL系CDに大量に出演してたせいで、今まで微妙に耳が拒否反応だったのかも。受け声があまり好きでなくて。
でもゼロスは好き(笑)
あ、琥珀ルートおもしろいかも。いいなぁ、ブラックな琥珀。やりこめられる初音がステキですよ。
こういう展開はすごく好き。
相変わらず主人公とDOLLのカプには萌えませんが。
どうやらEDは初音ルートと共通みたいですね。なのに別個としてカウントされるのか…。
(2003/07/29)