レビュー◆薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク
タイトル | 薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク |
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発売日 | 2003/02/21 | ||||
私的ランク | ★★★★☆ | ||||
制作元 | Cyc Rose~サイク・ロゼ~ | ||||
ジャンル | 耽美系アドベンチャー | ||||
定価 | 6800円 | ||||
対応 | Windows98/Me/2000/XP | ||||
年齢制限 | 18禁 | ||||
ボイス |
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攻略 | - | ||||
内容 | 舞台は昭和初期の全寮制男子学校。 主人公日向要はそこで下働きをしながら、彼なりに平和な日々を送っていた。 そんなある日の夜、要は所用にて訪れた薔薇の木の下で何者かに犯されてしまう。 数日後、要と懇意にしている生物教師月村幹彦の元に「花喰ヒ鳥」と名乗る人物から要が凌辱されている現場を撮った写真が届けられる。 その事実を知った月村は憤り、要に犯人を見つけるよう勧めるが…。 事件後、要に対する態度が明らかに変わった学生が4人いる。 嫌悪感もあらわに淫売とののしる火浦あずさ、 あずさに付き従いながらも要に気を遣うような言葉をかける木下真弓、 今まで要になんの興味も示していなかったのに、親しげに声をかけてきた金子光伸、 以前までは要に親切だったが、顔さえ向けなくなった土田憲実、 さらにあの薔薇の木の下で「花喰ヒ鳥」と名乗る人物水川抱月と出会う。 彼があの「花喰ヒ鳥」なのか。それでは態度の変わった学生達はなんなのか。 そんな時、幾人かの学生が要が凌辱された事件を実際に知っていることを知り、もし学内に広められたらこの学校にいられなくなると危ぶんだ要に月村が囁く。 彼らを要と同じ目に遭わせればいいのだ、と。 「花喰ヒ鳥」はいったい誰なのか、その目的は何なのか。事実が明らかになるにしたがって、それは混迷を深めていく…。 選択肢によって純愛ルート・凌辱ルートにわかれる。 カードを重ねることで各キャラの組み合わせとその攻受の選択可。 総カップリングがあり。
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システム & 機能 |
・テキストのスキップ:あり(既読判別:可) ・読み直し機能:あり(音声再生:可) ・CG鑑賞モード:あり(?枚)←パーツ替えを含むと139枚 ・シーン鑑賞モード:あり ・BGM鑑賞モード:あり(19曲) ・セーブポイント:120 ・END:19 |
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感想 | あらすじ長っ。スイマセン、まとめられなくて…。 しかも正しくは凌辱場所、薔薇の木の下ではないのですけどね。ツル薔薇であって。 でもってCG枚数を数えようと思ったら、同じCGが違うページにも掲載されていたりでかなりめんどくさかったり。 まだフルコンプしていないので差分無しの枚数は数えていません。 以下は凌辱ルート未プレイの状態です。恋愛ルートのみコンプ。 ■シナリオ 文句なしにおもしろいです。 めずらしいですね、絵がこれだけ苦手なのに…。 前に書いたメーカー買いに関する雑文を訂正します。 Cyc Roseのレビュー待ち度合いは郎猫儿より上じゃないです。むしろレビュー待ちする前にメーカー買いしてもいいです。 めずらしくシナリオの妙が原画の苦手度合いを大幅に上回りましたよ。 プレイするうちに絵には慣れましたし、あの昭和初期の雰囲気にはこの系統の絵でないとマッチしないかもなぁとも思います。 さらにめずらしいのは全カプに萌えられたこと。むしろ私的逆カプの方に萌えたこと。 私はいわゆる王道系・ポピュラーなものが好みなので、その逆カプは比較的避ける傾向にあるのですね。 なのにこのゲームは…! 例えば光伸&抱月。私的には身長が高い方が攻めなので普通ならば抱月×光伸なのですが、逆カプの方が萌え。さらに年下攻めも下克上も大好きだ…。 Hシーン前にはあまりに抱月が光伸を小馬鹿にするような態度を取っていたのが気になりましたが、光伸の逆襲成功には萌えです。 あとあずさ×土田も結構好き。見るからにギャグですが。 真弓×あずさや光伸×真弓も逆カプでも同じくらい萌えですね。 受け攻めをまったく気にしないのであれば、もうどのカプも好きです。 反対に微妙なのをあげた方が早いくらいで。 土田&要と月村&要だけかな。 後者は凌辱ルートプレイしたら変わるのかもなぁ。 土田&要はあまりに土田が要を聖視してるのが気になったくらいかな。それこそ光伸じゃありませんが…。 一番好きなカプと言われると非常に困ります。 うーん…、抱月&光伸・真弓&あずさ・光伸&真弓かなぁ。 要&あずさや抱月&真弓とか光伸&あずさ、あと土田&真弓もいいなぁ。本気で悩みますね。 一番好きなキャラも迷う…。 でもこれは光伸かな? 好きカプも多いし。 その過激な二面性と素直になれない真弓なんかもかなり好きですが。 とにかくプレイすればするほど各キャラに深みが増していきます。 過去を持つ者、成長していく者、それらは本当にそれぞれでまったく飽きてきません。 苦手なカプをプレイしないのはもったいないかも。 ■CG 原画は独特のクセがあります。耽美系とでもいうのでしょうか。受け付けない人は多いかも…。 でもこの舞台には合っています。 苦手な人にもあえて勧めてみたい…。絵はプレイしているうちに慣れます。 デッサンの崩れはやや見かけるものの慣れれば気になりません、たぶん。 塗りは綺麗なのではないでしょうか? 特に気になる部分はありませんでした。 背景でたまに明らかに3D調のものがあるのが気になったかも。 輪郭線をうまくつけるなどして、立ち絵やイベントCGとの差を目立たなくして欲しかったです。 ■声 フルボイスではありません。要所要所に声あり。イマイチ声ありの基準が分かりませんが。 どうせつけるならもう少し声があっても良かったかなぁ。 特に演技の下手っぽい人はいなかったかと。 最初に抱月の声を聞いたときにちょっとミスマッチだなぁと思ったくらい? 今ではあの声が普通になりましたが。 でも、他のキャラは気にならなかったのですが、要の受け声だけがやけに耳に触りました。 本当にHシーンの受け声だけ。攻めの時や日常的な会話には何も思わなかったのに…。 初めはなぜだか分かりませんでした。ただなーんか嫌だなぁくらいで。 一覧を見て納得。 要の声が千葉進歩さんだった…。 そうか、この人だったのか。声だけ聞いて誰だか当てるようなことはできないのでまったく気づきませんでした。 でもってカフェリンの司が苦手なのも、もしかしたら声優さんのせいなのかもしれないという事実に突き当たってみたり。 彼の人の受け声が苦手だったということに初めて気がついたよ…。 不思議なのは千葉さんが偽名じゃないこと。ファンディスクでは偽名なのに…? ■システム ほとんどの機能が備えられていると思います。ここも兄ブランドがありますからね。 既読スキップ・強制スキップ・読み直し機能あり、CG・シーン・音楽鑑賞機能あり。 セーブ&ロードもプレイ中は常時可能。セーブポイントも充分。 読み直し時に音声を再生することも可。 ただCDDAなのでCD-ROMを入れないとBGMは流れません。めんどくさい。 初回版にはバグやら不具合やらがあるので修正パッチ必須です。 修正パッチで追加される機能もあるので、プレイ開始前に必ずパッチを当てましょう。 ただし、後から当てると今まで使用してきたセーブデータが使えなくなります…。 いろんな所で各キャラが説明のためにしゃべるのですが、ちょっとうっとうしい部分もあり。 CG鑑賞モードでキャラを選んだりメニューに戻ったりするたびに 「誰の写真帳を覗く?」「どの写真を見る?」 と何回も何回も繰り返されて…。それも慣れましたが。 あと、マウスホイールでページを移動できたり、スライドショーのように次の写真に行けるのが非常に便利でした。 他の所でもマウスホイールに対応されている部分が多く、かなり使いやすい。 シーン鑑賞はそのシーンの背景にシーン名が載せてあるというパターンなのですが、どうも何のシーンなのか分かりにくい…。 同じ場所で起こった出来事はすべて同じ背景になるからなぁ。 それに読みにくいので、シーン名は別に表記があった方がいいかも。 冤罪のような、シーン名の一覧があってそれにマウスカーソルをのせるとそのシーンの画面が出るというパターンが、一番見やすくて好きです。 シーン名の後に純愛・凌辱どちらかと、何のカプのルートなのかが明記されていると便利だったかな。 ちなみにシーン名の中では名字一文字をとったカップリンク表記がされています。 おもしろいのだけど、慣れないとどのカプなのか判断しにくいですね。 特に真弓=木だと思えなくて、どうしても性質的に水だと勘違いしてしまう…。 特に金×水が光伸×真弓に見えて仕方がない。 まだ凌辱ルートはプレイしていませんが、純愛だけでもかなりおもしろいです。 絵が苦手という人にもオススメしてみたい一品。 ダメだったらゴメンナサイ。 でも、もし攻略サイト見ていなかったらもっとつらかっただろうなぁ…。 かなり長いので、無駄なプレイをしていると時間がかかりそうだ。 (2004/03/23)
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