レビュー◆冤罪
タイトル | 冤罪 |
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発売日 | 2002/09/13 | ||||
私的ランク | ★★★☆ | ||||
制作元 | 郎猫儿 | ||||
ジャンル | 刑務所物ビジュアルノベル | ||||
定価 | ¥6800 | ||||
対応 | Windows98/Me/2000/XP 日本語版 | ||||
年齢制限 | 18禁 | ||||
ボイス |
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攻略 | - | ||||
内容 | ある雷雨の日、主人公・ガイズは仲間の不良少年と共に雑貨屋で万引きをし、店主から逃げているところを警官に捕まった。 そして取り調べの席で謂われのない殺人の余罪を追及され、不当な裁判により終身刑に服せられる。 いったい殺されたのは誰で、殺したのは誰なのか…。 刑務所の中で目の当たりにしたのは、生々しい暴力と欲望、心を病んだ奇妙な囚人たち、そして仲間と信じた少年達の裏切り…。 絶望と恐怖の中で、それでも、ガイズは諦めずに真実を追い求める。 そんな彼に力を貸してくれたのは、それぞれに心の闇を抱えた者たちだった アル中の弁護士・ルスカ、不良少年・ジョゼ、いじめられっ子・イオ、元新聞記者・エバ、元軍人・ヴァルイーダ、そして精神を冒されている奇妙な狂人・ベルベット…。 彼らの経験と知識、情報を組み合わせた時、ガイズが巻き込まれた恐ろしい陰謀とこの刑務所の暗い秘密が明らかになっていく…。
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システム & 機能 |
・テキストのスキップ:あり(既読判別:可) ・読み直し機能:あり ・CG鑑賞モード:あり(62枚)←パーツ替えを含むと225枚 ・シーン鑑賞モード:あり(Hシーン・EDのみ) ・BGM鑑賞モード:あり(27曲) ・セーブポイント:30+1 ・END:11 |
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感想 | ようやく冤罪がプレイできました。前評判通りおもしろかったです。 ただ、最初はなぜか期待いっぱいでのプレイができなくて…。 極端な言い方をすれば嫌々やっているかのような。おもしろくなってくるまでは我慢でした。 なんでこんな気分になるのかはかなり不明。 【シナリオ】 オープニングでやる気なかったのはそのイタさのせいもあるでしょう。 本気でイタイです。 私自身はSM・スカ等が比較的好きな人なのですが、やはりそこには愛がないとダメなのだということを思い知りました。 流血やケガの描写が生々しくて…。傷口を床にこすりつけられて皮がむけるだとか。この文章書いているだけで背中がぞくぞくして気分が悪くなります。 そういえば大悪司もこの描写だけはダメだったっけなぁ。確か森薫だったか。 この部分さえ乗り切ればあとはおもしろいです。 2回目以降は既読スキップが使えるので無問題。 エバやジョゼとの軽口の応酬やら、真相解明に向けての情報探しやら、各キャラに秘められた謎やら。 初回プレイでは冤罪の謎を解くためにシナリオにのめりこみました。 ただ、推理モノにしては甘い部分も多々あります。甘いどころかあり得ないだろう、というのが真犯人の行動。 3年間ずっと凶器などの証拠品を事件現場近くに放置してあるというのはどうかと。いくらなんでもアホすぎ。もう少し最もらしい理由が欲しかったなぁ。 キャラごとの過去などはうまくガイズの事件とつながっていておもしろかったです。 文体自体は特に問題もなく読みやすかった気がします。メッセージウィンドウにも適切な行で収まっていましたし。 プレイ時間は初回はバッドEDを経由しながら無罪EDにたどり着くまでに約5時間半。2回目以降のキャラ攻略は既読スキップ使用して30分?1時間半くらい。 ボイスはほぼ全部聞いています。 以下はネタバレになってしまうかもしれませんが、重要なことなので…。 キャラEDはルスカ・ヴァルイーダ・ジョゼ・エバ・隠しキャラのみです。他のキャラを攻略することはできません。 ベルベットもイオもデューラもギルディアスも落とせないのです。 デューラEDと言えなくもないEDもありますがバッドEDです。せっかく微熱王子のSSに萌えたのに…。 というか、私的にはヴァルイーダも落とせていない気がします。単なる友情EDにしか見えない…。恋愛EDがあるものだとばかり思って、無駄にプレイを繰り返してしまいました。 選択肢はただでさえ合っているかどうか分からないし。かなり行き当たりばったりな攻略でした。 そう、選択肢はかなり不条理です。複数回プレイをすれば方向性も見えてきますが、選択肢自体に意味があるようには見えません。 【CG】 どちらかというと苦手なタイプの絵ですね。かなりの細身だけどむきむき。普通が良いです…。 基本的にはきれいな絵だと思います。塗りもきれいだし。 情報誌でよく見かけたギルディアスの前で両手にランプを載せているCGの構造がいまだによくわかりません。手首が切断されているように見える…。 たまにモザイクの範囲がおおざっぱすぎるCGがあるような気もします(笑) 立ち絵は1通りでメッセージ枠横の表情パターンがあるタイプですが、神無ノ鳥より印象が良いです。 立ち絵がどのセリフの時でも違和感ないからかな? 神無ノ鳥はどんなセリフでもへらへら笑っていたからなぁ。 表情パターンも顔のアップではなくバストアップという感じで動きがあって◎。 1人につき何パターンくらいあるんだろう。結構多い感じがします。 あと、パーツ替えが多くてすごい! これは神無ノ鳥とは反対に良い意味で。 目パチ、口パク、汁、効果他。もともとのCG枚数が少ないのをカバーしていますね。CGが足りない気がしません。パーツ替えがあるCGは62枚中43枚。多い物で12回のパーツ替えがあります。 でも全体の評価的には神無ノ鳥の方が★1つ上なのですよね。 世界観+音楽、そして萌えられる原画の魅力か…。 【システム】 システムは必要と思われる物がすべて装備されています。 ウィンドウサイズの選択・既読判別スキップ・シナリオの履歴読み直しなどなど。 ゲーム外のオプションではCG鑑賞・イベント鑑賞・BGM鑑賞モードを装備。 既読スキップの判別がちょっと微妙なところもあるかな。 ゲームプレイ中にそれまでのシナリオを読み直す時にも個々の音声を再生できます。ただ過去のシナリオが表示されるのがウィンドウ枠内なのがやや読みにくい。全画面に表示して欲しかったです。 リターンキーでシナリオを読み進めることも可能。 不満点発見。シナリオの履歴が少ない…。1シーンだけ?? (2003/03/24)
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